2013年1月20日日曜日

安倍政権の正体を現す竹中平蔵の登場. 投稿日:2013年1月16日 http://m-hyodo.com/political-situation-14/ 『阿修羅』という人気投稿サイトがある。『阿修羅』は大変状況的で優れた記事が多く、わたしも時々訪問している。 そこで、ハンドルネーム「赤かぶ」が、わたしのツイートのうち、同じテーマのものを、うまくつないで投稿してくれていた。 7部門のうちの、「総合 アクセス数ランキング」など4部門で1位になっている。今年の1月10日のことだ。 また、ブログ『晴耕雨読』の運営者も、わたしのツイートをうまくつないで、投稿してくれている。これも『阿修羅』で何度か1位になっているのを見たことがある。 わたしが見たときは1位が7、8千のアクセスになっていた。 何の面識もない、存じ上げないおふたり(他にもおられたらごめんなさい)であるが、わたしのツイートに関心をもってくださって、同一テーマのツイートを、おそらく苦労してつなぎ合わせ、スマートな一文にして投稿してくださっているのだと思う。ここでお礼を申し述べておきたい。 こういうのは、ツイートの励みになる。 状況的であり続けること。深くえぐること。「記者クラブ」メディアを対象化していること。これらのことを肝に銘じながらツイートしてゆかねばならない。 さて、今日は3つの状況的な話題を取り上げる。この3つの動きは、これから深刻な問題に発展してゆく可能性を孕んでいる。 1 絶望的な民主党の現在. 民主党の海江田代表が、10日の記者会見で、食料品などの消費税率を低く抑える「軽減税率」の導入に反対する考えを表明している。 その理由がふるっていて、「軽減税率にすると、税収が抜け落ちる。不足分をどうするのか。また消費税を上げるのか」と。 いかにも民主党らしい。衆議院選挙惨敗の総括をまじめにやっていないので、こんな軽薄でのんきな意見が、代表から出てくるのだ。 財務省のいうままに消費税増税をやり、それが国民の怒りを買って選挙で惨敗を喫した。その反省が何もない。 政権をとった民主党を、小沢・鳩山路線から菅・岡田路線に転換後退させて、民主党を第2自民党化し、次の選挙で自民党に戻す。 これが米国や官僚、財界、マスメディア、すなわち既得権益支配層の戦略だった。 菅や野田、それに前原、岡田、玄葉、枝野らが、あまりに愚かで、その狙い通りに演じてしまった。この者たちが愚劣なのは、民主党壊滅の最大の壁だった小沢を、自民党のいいなりになって排除したことである。 民主党は、解党的危機に追い込んだ二代の代表、菅直人と野田佳彦、それにA級戦犯の岡田・前原・枝野・玄葉・安住らを除名処分にして、自民党に追放しなければならない。 しかるのちに09年政権交代時の原点に復帰する。 そして国民に謝罪し、消費税増税廃止(凍結)、反(脱)原発、TPP参加反対を明確に掲げるぐらいの、ドラスティックな転換をしなければ、参議院選挙でも必ず惨敗する。 ところが誰も責任をとらないし、問わない。だらしのない党文化のもとになれ合っている。とてもドラスティックな転換など出来そうにもないのである。 野田の代表辞任にせよ、単なる責任放棄にすぎない。衆議院選挙の惨敗後に、今後の責任追及を恐れて、党内から批判が出る前に無責任にも代表を放り出したのである。 自分で民主党を壊しておいて、「民主党再生の体制を作ってほしい」などとよくもいえたものだ。野田が暗愚であるゆえんである。 民主党は消える運命にある。 2 安倍政権の正体を現す竹中平蔵の登場 自民党は昔のままで何も変わっていない。世襲議員も完全に復活する。あまりに民主党が愚かだったので、党改革をせずに、政権を奪還できると思い、今日に及んだ。 安倍晋三の復帰はその象徴であるが、その安倍が任命した竹中平蔵の「産業競争力会議」入りもその象徴である。 自民党は何も変わっていない。小泉・竹中でやった格差社会を、またぞろ拡大再生産するつもりなのだ。 竹中の「産業競争力会議」入りはその宣言である。 日本維新の会の、橋下徹の背後には小泉・竹中がいた。これで橋下徹の背後に隠れていた竹中平蔵が、安倍政権の表舞台に登場してきたことで、日本維新の会の正体が第2自民党であることが明確になってきた。 いわゆる「第3極」の仕掛けは、日本未来の党潰しであったことが、はっきりしてきた。 竹中の「産業競争力会議」入りには前段があった。内閣官房参与に飯島勲がなったことである。これは安倍政権の正体が小泉・竹中政治であることを証明したものだった。 そして今回、橋下徹を背後で操っていた小泉・竹中のうち、真打ちの竹中平蔵が登場してきたわけである。 これは安倍晋三と橋下徹の連携の深さを表すものであり、今後、改憲を巡っての、対公明党対策にもなっている。 確かに現実的には、はたともこのいうようになる可能性が高い。 共産党に問われるのは、決定的な局面(現在がそうである)で、党と国民のどちらをとるかという問題だ。換言すれば、国民のために党利党略を克服できるか、ということである。 克服できない限り、国民の勝利はなく、共産党の存在は、独善的な知識人の、自己満足の言葉の遊びで終わるだろう。 共産党、日本維新の会、みんなの党が、そのまま立ったのでは、衆議院選挙の惨敗の状況と、そう条件は変わらないことになる。生活の党にとっては、民主党との連携という、新しい要素が入ってくるだけのことだ。 しかも民主党はまだ国民に許されていないのである。 しかも衆議院選挙惨敗後の民主党の姿勢がよくない。民主党は、菅直人、野田佳彦の悪政の総括をまだしていないのである。 しかも民主党では、菅、野田、岡田、前原、枝野、玄葉と、民主党を潰したA級戦犯が生き残った。 これでは党の再生など、泥棒が盗難対策を作るようなものだ。無理だし、国民は相手にしないだろう。財務官僚に、今後を相談したらどうか。それがお似合いだ。もっとも財務官僚も、もう相手にしないだろうが。 選挙中に野田がテレビに出る度に、票を減らしていったこともわかっていないのである。ネット広告の、野田の背景の血のような赤色。あの趣味の悪さ。テレビからもネットからも消えてくれて清清とした、と思っている国民が殆どである。 惨敗の後、「自分たちの実績が国民に伝わらなかった」と幹部が呟くのを聞いて、民主党は政治舞台から消えてゆく政党だとわかった。

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