2013年2月13日水曜日
小児甲状腺がん 福島県内で悪性10人(上杉隆)
http://news-log.jp/archives/6672
http://news-log.jp/archives/6659
2年前から予想していたとはいえ、あまりに悲しいニュースだ。
〈平成23年度に3万8千114人の小児甲状腺検査が行われたが、B判定となり、二次検査の対象になったものが186名いる。
このうちに実際に二次検査をしたものが162名、(再検査11名、二次検査終了151名)
その中で、細胞診まで実施したものが76名。
66名は良性と診断されたが、10名は悪性もしくは悪性の疑いとのことであった。
10名のうち3名は悪性と判明され、手術等の治療を受けたとのこと。
この10名は、男子が3名、女子が7名で、平均年齢は15歳、甲状腺腫瘍のサイズの平均は15mm とのことであった。
平成24年度の小児甲状腺検査で二次検査の対象になったものは549名であるが、検査はまだ進行中で結果はとりまとめていないとのこと〉
小児甲状腺がんは、WHOなどの国際機関で、放射性被曝との因果関係が認めている唯一の病気だ。
欧米人の18歳以下の子供で50万人から100万人にひとりの発症率、比較的ヨウ素摂取量の多い日本ではもっと確率の低い、いわゆる珍しい病だ。
ところが今回、3・11後の福島県内で約3万8千人を対象に行われた調査で、驚くべきことに66名(18歳以下)の子供たちに甲状腺がんがみつかったという。
しかも、そのうちの10名は悪性、手術の必要があるという(うち3名はすでに手術済)。
自身も鳥取大学医学部に通っていた経歴を持つおしどりマコ氏は、東京電力福島第一原発の事故以来、一貫してこのテーマを追求してきた第一人者だ。
昨年春には週刊文春の記事の中で福島から避難した二人の小児甲状腺がん発病の疑いをスクープし、警鐘を鳴らし続けてきた。
チェルノブイリネックレス(甲状腺がん手術痕)やマーシャルネックレスのような悲劇をフクシマで起こしてはならない。
だが、どうやらその願いは、儚き夢になりそうである。
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