2012年12月7日金曜日

六ヶ所の再処理コスト 稼働率100%で英仏の2倍 稼働率20%で10倍 小出裕章さんが指摘(「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場」 http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/12/07/rokkasho_2012dec7/ なんと、六ケ所の再処理工場で再処理すればするほど、これまでよるはるかに巨額な経費がかかり続ける。 これまで依頼していたイギリスやフランスでの再処理と比較すると、六ケ所の稼働率が100%でも、英仏の2億円の2倍の4億円かかるという試算。稼働率20%ならなんと10倍。 「『最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場」で小出裕章氏が詳しく解説している。 【お時間に余裕がある方は、もう少し続きをどうぞ! 所要時間2分程度です。】 六ヶ所再処理工場にかかる費用の最新の試算は、原子力資料情報室HPから引用よるとこうだ。 (引用ここから) 『建設開始10年後の2003年、突然、電気事業連合会は「六ヶ所再処理工場の総費用は約11兆円」と公表しました。公表された内訳は、建設費約3兆 3700億円、運転・保守費約6兆800億円、工場の解体・廃棄物処理費約2兆2000億円です。建設費だけでも当初計画の4.5倍になっています。そし てそれまで一切説明されなかった運転・保守費、工場の解体・廃棄物処理にも膨大な費用のかかることが明らかになりました。この試算は工場が40年間 100%フル稼働、無事故で動くという、ありえないような前提で試算されていますから、実際はこれ以上の額になることは確実』 (引用ここまで) 稼働率100%で計算している理由がよくわからない。実態に即するとどうなるのだろうか。 参考までに、1977年に稼働し始めた東海再処理工場の稼働率は、「『最悪』の核施設 六ヶ所再処理工場」によると、たったの20%となっている。 低い稼働率だが、それだけ、故障やメンテナンスが必要な施設なのだろう。 さて、本書では小出裕章氏は、再処理のコストを試算している。 (引用ここから) 『六ヶ所再処理工場の稼働率が一〇〇パーセントの場合、使用済み核燃料一トン当たりの最処理費用はおよそ四億円となる。だが、稼働率が二〇パーセントにしかならなければ、一トンあたり二〇億円へと跳ね上がる。』(P47) (引用ここまで) これが六ヶ所再処理工場での再処理コストの試算だ。 日本は、これまで、イギリスやフランスの再処理工場に再処理を依頼していた。そのコストはどうなっていたのだろうか。 (引用ここから) 『ただ、その価格は一トン当たり約二億円。六ヶ所再処理工場が一〇〇パーセント稼働した場合でも四億円だから、その半額で済んでいたのである。』(P47) (引用ここまで) 如何だろうか。六ヶ所再処理工場がフルに稼働しても、イギリスフランスの2倍も価格になるのだという。 だが、一〇〇パーセントの稼働率などあり得ない。 東海再処理工場と同じ稼働率二〇パーセントだった場合、英仏の「10倍」の再処理コストがかかることになる。 小出裕章氏の再処理価格には、海上輸送のコストは含まれているのかどうかは本書では分からない。 ただ、もし、海上輸送コストを、イギリスやフランスの再処理価格に上乗せして計算した場合でも、まさか、稼働率二〇%ほどの費用はかからないだろう。 この再処理工場の技術は、フランスを中心に海外各国から導入されている。 つまり、「つぎはぎ」の工場だということだ。その実態はおどろくべきものだ。 これについても、「『最悪』の核施設 六ヶ所再処理工場」で、小出裕章氏が、端的に説明している。

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