2012年8月1日水曜日
【原発】秘かに進行する全原発再稼働計画.
http://blog.goo.ne.jp/humon007/e/b263418e397808116800c979db5b1a48
原発の安全基準はデタラメで、ゼロから作り直さなければならない(斑目原子力安全委員長の証言)。
野田総理が「安全」と言っても、国民が信用するはずはない。
政府もそのことにようやく気付いて、やむを得ず、安全基準は暫定的なものだ、と白状した。これを最初に認めた細野原発担当大臣は、5月30日、関西広域連合の会合で、暫定基準のまま動かすのは大飯原発だけで、あくまで例外だ、という趣旨の発言をした。
しかし、そのわずか1週間後、6月8日の記者会見で、野田総理は正反対の宣言を行った。大飯原発と同様に、他の原発も暫定的な安全基準のまま再稼働させていく、と。
この記者会見は、一般には、大飯原発3、4号機の再稼働に係るものとして報じられた。他の原発については、これを取り上げた報道はほとんどない。
しかし、総理ははっきりと宣言した。
<大飯同様に><個別に安全性を判断して参ります。>
「出来そこないの安全基準」のまま「素人政治家四人組」が何の根拠もなく安全宣言することで、伊方も玄海も泊も動かせる、と宣言したのだ。
こんな重要なことを、総理会見の中にうまく紛れ込ませたのは、むろん、経産省の原子力ムラ官僚たちの仕業だ。
それだけではない。新たに作られる原子力規制機関では、引き続き経産省の原子力ムラ官僚がその業務を担うことも決まった。
これを取り上げたのは、テレビ朝日の報道ステーションくらいだから、ほとんどの国民は気付いていない。
新たにできる「原子力規制委員会」は、いわゆる3条委員会で、独立した組織にすることが自公民だけの法案修正協議で決まった。
しかし、ここでも、さまざまな骨抜きが、原子力ムラ官僚と環境省の官僚たちによって行われているのだ。
(1)「原子力規制委員会」とは別の組織「原子力防災会議(仮称)」を新設し、ここが規制委員会にさまざまな注文をつけることができることにする。しかも、会議の事務局を別につくり、そこには経産省の官僚が自由に出向できる。
(2)「原子力規制委員会」には、経産省原子力ムラ官僚が出向した後、再び経産省に戻れる。本来は、古巣には絶対に戻れない厳格な「ノーリターンルール」を適用し、経産省と断絶させるべきだ。が、官僚たちはこれを骨抜きにする。「推進官庁への配置転換を認めない」として「ノーリターンルール」を適用するように見せながら、一旦それ以外の役所を経由すれば経産省に戻れる道を残す。
(3)その他、例外はいくらでも作れるようにする。
(4)その上、そもそもルールの適用は「給料アップ」等の処遇充実策を実施するまで先送りにする。要するに、やらない、ということだ。
以上のようなことが、自公民の裏談合で決められた。
民自公の、官僚主導による政治で、日本は本当に破滅への道を歩んでいる。
以上、古賀茂明「秘かに進行する全原発再稼働計画 ~官々愕々第23回~」(「週刊現代」2012年6月30日号)に拠る。
*
<今の民主党は政権交代前より官僚主導に舵を切っています。今回の再稼働でそれがはっきりしました。記者会見で野田総理は、
「豊かで人間らしい生活を営むには原発が必要だ」
と言いました。まさに原発のために、豊かで人間らしい生活を奪われた方が十数万人、広く見積もれば数百万人います。もし総理が以前のように毎朝駅頭に立って国民の声を聞いていれば、ああは言わなかったでしょう。毎日毎分毎秒、官僚から話を聞かされているうちにコントロールされてしまったのです。>
以上、「禁原発」を訴える衆議院 平智之/佐藤秀男(本誌)・構成「大飯再稼働に反対して離党届」(「週刊朝日」2012年7月6日号)から引用した。
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