2013年3月14日木曜日
「冷却装置の喪失は福島第二、女川、東海原発でも起きていた」アーニー・ガンダーセン氏 2012年9月27日.
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/600.html
「もっと深刻になっていたかも知れない」
http://www.fairewinds.org/content/it-could-have-been-worse
以下要約です。
ディーゼル発電装置を高所に設置すれば事故は防げたというのは間違いだ。
2011年3月11日、地震の45分後に大津波が福島第一、第二、女川、東海原発を襲った。
1週間後、私は、福島第一原発を爆発させたのは地震でもディーゼル発電機を流し去った津波でもないと
CNNで発言した。衛星ビデオでは水際の取水ポンプがメチャクチャになっていた。
これらのポンプは比較的頑強に設計されているが、瓦礫の山になった。
車のエンジン前部に水冷ポンプがあるが、これが壊れるとエンジンは死ぬ。
同じことが福島第一で起きた。
ディーゼル発電機が100フィート高所にあろうと関係はない。
取水ポンプが破壊された。これが福島第一の事故の原因である。
究極の冷却装置の喪失である。
海から取水し原子炉とディーゼル発電機を冷却しなければならない。
たとえ水浸しにならなくても、ディーゼル発電機は動かなかっただろう。
究極の冷却装置の喪失は、1-4号機のみならず、5,6号機、そして福島第二、女川、
東海原発でも起きていた。
これら4つの原発には合計14基の原子炉と37台のディーゼル発電機があった。
そのうち福島第一の1-4号機の9台が津波で破壊された。
だがそのほかの15台もやられた。これらのディーゼルは水没しなかった。
この事実にはマスコミも原子力業界も触れようとしない。
海際の取水ポンプが破壊されたのだ。1-4号機のみならず、その他の各原発でも
少なくとも1台が水冷できず破壊された。
チームH20プロジェクトの報告書(私どものウェブサイトに掲載)にあるグラフの中で、
ピンク色は浸水で破壊されたディーゼル。福島第一のディーゼルがそうだ。
福島第二もやられている。さらに15台がオレンジ色で示されている。
これは浸水はなかったが水冷できず破壊されたことを示す。
37台中24台が津波でさらわれた。
教訓は、ディーゼルをどこにおこうと関係がないということだ。
取水ポンプは水際に設置せざるを得ない。
原子力産業はこのことについて口を閉ざしている。
彼らはディーゼル発電機を移動させる、より強固にする、水没しないようにすると言っているが、
水際にある取水ポンプを守らない限り意味はない。
もう一つマスコミや原子力産業が話したくないことは、千人もの作業員が福島第一にいたときに
この事故が起きたことだ。第二にも千人いた。
もし地震・津波が12時間後に起きていたら、週末で百人ずつしか勤務していなかっただろう。
道路はズタズタで、すぐに応援にかけつけることもできなかったはずだ。
両原発での千人ものヒーローの活躍がなければさらにひどいことになっていただろう。
もし夜だったらどれだけ悲惨になっていたかわからない。
女川、東海の10基でメルトダウンやその他のトラブルが生じていただろう。
福島第二も数日間は危機的状況であった。女川も1日以上トラブルがあった。東海もだ。
4つの原発の14基の原子炉が3月11日に危機的状況にあったのだ。
複数の原子炉の事故のために新たにレベル8を設けるべきだという提案があるが賛成だ。
福島第一はチェルノブイリよりも放射能の放出量が多いと思うが、ほぼ同じだとしても、
それは論点ではない。問題は、複数の原発・原子炉が事故を起こしたことだ。
教訓は2つある。
一つは、取水ポンプを移動するか、浸水しても問題のない潜水ポンプに交換すること。
もう一つは、IAEAがレベル8を設定することだ。
国際社会がすばやく対応していれば、福島の事故、そして日本人の被曝を最小限にとどめることが
できただろう。
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