2013年3月27日水曜日
【ビデオ追記】前橋市から2人目の高校生の突然死と、川根先生からの群馬県の放射能汚染の現実と安全基準についてのコメント.
http://megsinginglalala.blogspot.jp/2013/03/2.html
先日、投稿しました記事、
前橋市の高校生の突然死。家族が見に行ったら布団の中で亡くなっていらしたそうです。実は私が知るだけで2人目の高校生の突然死でした。明日が我が身です。健康事象は国民間でShareしましょう
http://megsinginglalala.blogspot.jp/2013/03/blog-post_6527.html
こちらに、福島原発放射能事故以来、真剣に、子供たちの内部被ばくについて取り組んでいらっしゃる、内部被ばくを考える会市民研究会 http://radiationexposure.blog.fc2.com/ の川根眞也先生から有難いコメントを頂きましたので、改めてこちらにアップします。
(以下、川根眞也先生からのコメントです。)
残念です。こうして若い命が失われていくのが。
一昨日、ベラルーシから帰国しました。野呂美加さんと一緒に行っていました。途中、福島の医師の甲状腺がんの超音波検診や穿刺(せんし)吸入細胞診、甲状腺摘出手術にも同行しました。
ゴメリ州の廃村になった村も行きました。そこの地面に直置きでガンマ線だけ測定できるシンチレーション式線量計で0.6マイクロシーベルト/時です。そんな線量でも住民が次々に健康被害に会い、科学者が来て調べると5キュリー/km2(18.5万ベクレル/m2です)以上であると、即、”廃村”が決定され、住民が移住させれることになるとの事でした。
やはり、廃村になった村の線量はほんの0.05マイクロシーベルト/時程度。ここにはストロンチウム90の汚染がある、とのこと。ストロンチウム90が出すのはベータ線ですから、ガンマ線しか測れない、線量計ではわかりません。
ですから、ベラルーシでは、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム238,239,240のそれぞれについての汚染区分を決めています。
チェルノブイリ原発事故に伴う放射性物質汚染区域の地域区分 ベラルーシおよびロシア
http://www.radiationexposuresociety.com/archives/2459
日本政府がガンマ線だけを測って誤魔化すことをいいかげん、やめるべきです。ガンマ線だけの外部被ばくだけで1ミリシーベルト(政府は空間線量で0.23マイクロシーベルト/時だという)を守るのは、意味がありません。
呼吸による内部被ばくはおそらく、水や食べ物を摂取することよりも深刻な内部被ばくをすると思います。そして、この呼吸器が吸うセシウム134、137の量は実は空間線量に比例しません。
空間線量が0.5マイクロシーベルト/時くらいでも、6日間で892ベクレルくらい吸ってしまう可能性があります。この福島県農業総合センターの切り干し大根の実験の乾燥小屋の空間線量が0.5マイクロシーベルト/時。地表に6日間干した切り干し大根が892ベクレル/kg。同じ乾燥小屋の高さ1mで干した切り干し大根が165ベクレル/kg。同じ乾燥小屋の高さ2mで干した切り干し大根が90ベクレル/kg、だったというのです。
ダイコンを軒下で干したら3421ベクレル/kg もとのダイコンはND 福島県農業総合センター 2012年10月29日
http://www.radiationexposuresociety.com/archives/2176
毎日、赤城下しの風を正面に受けて自転車を漕いで登下校していた高校生が意外に多い量の放射性セシウムを吸っていた可能性は否定できません。
誤解されるといけないので、少し説明させて下さい。空間線量が0.05マイクロシーベルト/時で判断されるのは間違いです。ガンマ線しか測れない線量計では、0.05にしかならないけれども、ストロンチウム90という核種で深刻に汚染されているために、村人が次々と健康被害にあった、ということです。ストロンチウム90はベータ線しか出さないので、ガンマ線しか測らない、日本政府や自治体の測定器では測ることができません。
群馬県の現状を思う時、きちんと土壌中にストロンチウム90があるか、ないか、を調べるべきだと思います。
今回のベラルーシの訪問で、現地の方に2枚の地図をいただきました。1つはベラルーシでもっとも放射能汚染されている、ゴメリ州の汚染マップです。セシウム137の汚染マップで、他の5つの州に比べて、ゴメリ州は本当に真っ赤やオレンジ色に染まっているところが多いです。その最も赤いところはセシウム137で40キュリー/km2を越える汚染があります。
これは現在の単位に直すと148万ベクレル/m2です。さすがに、群馬県ではこういう地域はないと思っていました。
そこに僕は行きました。そこのセシウム137で汚染された場所で測定すると、空間線量地表1mで0.146マイクロシーベルト/時、地面に直に置いたときの線量は0.188マイクロシーベルト/時でした。(堀場製作所Radi計測)たしかに原発事故から27年経っています。セシウム137の半減期から考えて、事故当時はこれの2倍くらいかもしれません。
ところが、現地で土地汚染の濃度を測定すると、現在でもセシウム137で40キュリー/km、148万ベクレル/m2あるそうです。その場所の高さ1mの空間線量が0.146マイクロシーベルト/時、これはどういうことでしょうか?
政府の除染基準0.23マイクロシーベルト/時という数字は実はとんでもない値ではないか、と思っています。
群馬県でも川場村とか0.23マイクロシーベルト/時を越える場所があるのではないでしょうか?
僕はそういう地域では除染ではなく、住民の疎開を行うべきだと思います。
おそらく、現在語られている放射性物質の濃度の10分の1くらいのレベルでも、明らかな健康被害がでる、と感じています。
川根眞也(内部被ばくを考える市民研究会)
以上、川根先生からの貴重な経験に基づくコメントです。
私は、2011年の9月に、孫が通う小学校の校庭の土壌調査をした時から、ずっと呼吸器による被ばくについて懸念していました。それについては、Facebookのノートにも、私の知人の原子力関係の専門家からの見解とともにメモを残しています。
https://www.facebook.com/notes/kumiko-meg-omi/%E7%A7%81%E3%81%8C%E3%81%9A%E3%81%A3%E3%81%A8%E9%AB%98%E5%B4%8E%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E6%A0%A1%E5%BA%AD%E3%81%A7%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%84%E7%B8%84%E8%B7%B3%E3%81%B3%E3%81%AB%E8%AD%A6%E5%91%8A%E3%82%92%E4%B8%8E%E3%81%88%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E7%90%86%E7%94%B1/331696716844751
食べ物と水だけ気を付けていれば内部被ばくはしない?
そんな風に簡単だったらチェルノブイリの悲劇はなかったのではないでしょうか?
これは、ラドラム社のサーベイメーターという機械で我が家のリビングにあった空気清浄器を計測してもらった時のものです。
この空気清浄器は私が福島原発放射能事故後の夏に買ったものです。
空気清浄機のフィルターがこれだけ反応した時に、私はぞっとしました。ビデオの声は悲壮感はありませんが…実は正直怖くて、即刻フィルターを買いに行き交換しました。
風塵を吸い込んでいるフィルターを子供たちの肺に置き換えると、正直怖いです。
子供たちの肺は一体何をどれだけ吸い込み続けているのでしょう?
http://www.youtube.com/watch?v=ulcUgxsKeu4&feature=share&list=FLQrB53zxgw935GC2LSx1_XA
高崎市空気清浄器.
私はどうしても呼吸器の被ばくを楽観視できません。
群馬県の赤城山がかなりの汚染をしてしまったことは否定できないと思います。
そして、利根川に沿って吹き降りてくる強風で、赤城山の土壌に残っている放射性物質が舞い上がって風でふき降りてきたらと思うと、それを子供たちが通学時や屋外体育のマラソンや縄跳び、大縄跳びで呼吸で吸い込んでいるかと思うと、本当に心配なんです。
こちらは、前橋の六供のごみ焼却所で被災地のがれきを受け入れる前の説明会でのやりとりです。
質問者が私です。
http://www.youtube.com/watch?v=UJ_HpAw85zQ&feature=share&list=FLQrB53zxgw935GC2LSx1_XA
震災瓦礫受け入れ説明会 前橋 六供清掃工場.
高校生2人の貴重な命が原因のわからない突然死で失われた今、
これが福島原発の放射能事故との因果関係がつかないとしても、大人たちはこの現実を楽観し続けて、黙し続けていいのでしょうか?
みなさんは、どう思いますか?
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