2012年11月28日水曜日

命を削って原発の非道を訴え続けてきた反骨のジャ-ナリスト. http://warabij.ti-da.net/e3608854.html 11月25日、泡瀬のウミエラ館で、元新聞記者で原発を40年以上取材してきた反骨のジャ-ナリスト柴野徹夫(75才)の「しゃべり場」と名づける勉強会が開かれました. 本人も原発作業員として潜入取材した際の内部被爆が原因とみられる、体の筋力が衰える難病を患い、新聞では「最後の来県」(沖縄タイムス2012/11/23)と、紹介されていました。  新聞記事から引用すると  「柴野さんは福井県の敦賀原発と美浜原発で計3回労働者として働き、被爆の実態を告発した。50代で胃がんを摘出したが、60代でまた多発性筋炎を患い、今は車イスを使っている。  取材中に、港に駐車した車ごと、何者かが運転するトラックに押され、落とされそうになったこともある。」  「今は、大正デモクラシ-が押しつぶされ、ファシズムが始まって以来の危機。衆院選後は、現代の大政翼賛会が改憲に動くだろう。戦争前夜の実態を報告したい」と語った。        -引用終わり       深刻な「深層崩壊」現象が進む日本の社会  「しゃべり場」の冒頭で、紀伊半島和歌山の地すべりがこれまでの台風時とは全く様相が異なっており、表面的な地すべりではなく、深刻な「深層崩壊」現象(地質学者「岩盤から山全体が崩壊してゆく---」)が起こっていると警告。  それを知ったとき「背筋が凍る」感覚がしたと発言していました。  3.11以降、世界の最高権威の学者たちの「人類がかつて経験したことのない福一の原発事故」を、全く無視して、いち早く収束宣言をだした野田内閣の「アメリカの頭で考える」「アメリカを見て、国民を見ない」日本の政治は、まさに深刻な「深層崩壊」現象と、同じ構図ではないかと、戦慄さえ覚えてしまう。  元駐スイス大使の村田光平さんの国会答弁や管直人首相の「4号機が倒壊したら、放射能の汚染で東京から北は住めなくなる」を紹介しながら、4号機の核燃料プ-ルが地震で傾いており、その冷却水がなくなると1535本の核燃料棒が火災を起こし、放射能が大量に発生し、放射能による日本列島の「深層崩壊」現象が起こると警告。  潜入取材による内部被爆で命を削りながら、原発の非道さを訥々と、ひとりひとりに語りかけるように話す姿は、「しゃべり場」に集った人たちに、命の波動として伝わっていきました。  「原子力はカネで民主主義を破壊する。沖縄の基地、オスプレイ配備もそっくりである」は、10月1日沖縄で講演した斎藤征二さんの「原発の安全はお金である」「政治が悪い」と、見事に共鳴しています。 柴野徹夫さんが斎藤征二さんを紹介している文章が目にとまりました。                     (第33回山猫軒シンポより引用)         ガラス張りの原発をめざして    原発ジプシーの生命と人権を守れ・           全国初衝撃の労働組合結成から今                    元委員長・斎藤征二さんが語る  四十にして惑わず その朝、斎藤征二はいつもより念入りに髭を剃った。    鏡の中の顔が緊張で青ざめ、こわばっていた。  「四十にして惑わず、や。相手は原発やぞ。もうあと戻りはきかへんで」鏡の中の男が、うなずいた。  一九八一年七月一日――。この日、旗揚げする労働組合の分会長に、斎藤は選ばれていた。日本の原子力発電と労働組合の歴史に、新しい一頁が書き加えられようとしていた。  敦賀市役所の市政記者クラブでの記者会見。「本日たったいま、原発分会を結成しました。全国約五万人の下請け労働者の仲間に、心から加入と支援を訴えます」斎藤征二の緊張した声が響いた。  (中略)  この発表に記者団はどよめいた。つい二、三カ月前の日本原電敦賀発電所の事故隠し露見騒動のとき、報道陣がいくら押しても引いても緘黙して口をひらかなかった下請け労働者たちが、いま自ら目前に名乗り出てきたのだ。しかも、両の眼を輝かせ、胸を張って――。  (中略)  「ぼくら二人が矢面に立ちます。あとの仲間の名は、口が裂けてもいえん。いうたら、仲間と家族が路頭に迷わんならん。わかってください」  記者たちは、ざわめき合った。敦賀事故の際の取材で、下請け労働者の環境については、彼らも十分に知っていた。                 柴野徹夫著『原発のある風景』(未来社)より  この文章が心のすみになぜか、ひっかかっていました。出だしの  「四十にして惑わずその朝、斎藤征二はいつもより念入りに髭を剃った。鏡の中の顔が緊張で青ざめ、こわばっていた。  「四十にして惑わず、や。相手は原発やぞ。もうあと戻りはきかへんで」鏡の中の男が、うなずいた。  これは、よほど親密にしていないと書けない文章だと、なんとなく気になって、スタッフの1人から斎藤さんとの関係を聞いていたので、「しゃべり場」が終わって本人に直接尋ねると、敦賀原発に潜入取材したときに、原発労働者の組合を立ち上げるように、いろいろと助言と支援をしたとのことでした。  それで出だしの文章の「凄さ」が分りました。  斎藤征二さんの沖縄講演のブログはこちらを検索   http://warabin.ti-da.net/c161290.html  柴野さんも、95歳の広島原爆医師の肥田舜太郎さんと同じく「命」をかけて、この国のあり方を糾弾しています。       まさに「鬼」の信念と強さを持っています。  島共同体の中で信念を貫くことができない沖縄の人たちが、深く学ばなければならない「しゃべり場」だったと考えています。  最後に呪文を唱えていました。  『いまは恐慌です。おのおの方、お気をつけ召されよ。彼らはアメリカの言うままに、性懲りもなく、また戦争をしようとしているのです。彼らにとって戦争ほど儲かる商売はないのです。  それを食い止めて、われわれが命と暮らしを守るには、憲法を生かすこと。《腹の底から憲法で行こう》!われわれが生きのびるには、ほかに道はありません。』                   元京都府知事 蜷川 虎三  「鬼」沖縄のもの言う-「糞から金蝿」(金城実、柴野徹夫)はこちらを検索。若い人や女性に特に読んでもらいたい。    http://warabin.ti-da.net/c162645.html    外交官時代から脱原発の志を貫いてきた信念の人・村田光平さん(元駐スイス大使)が、語る福一原発事故の「人類未曾有の危険」    http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33518   隠された福一の原発事故をデジタル画像を駆使して、「ふくいちを裁く」で、「福一は津波ではなく、直下型地震で死んだ」を暴露した岩田清さん渾身のブログ。上記村田さんの「注目を集めたのは、管直人前首相の政策秘書・松田光世氏の発言、活断層の上に4号機の核燃料棒のプ-ルがある」を、デジタル画面で裏付けている。    http://yoshi-tex.com/Fuku1/Fuku1U5U6.htm 

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