2012年9月13日木曜日

チェルノブイリ事故後4年間、政府の圧力で、医師はカルテに放射能関連症状を書き残すことができなかった。 http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/8f6f68705e2383fe71d0904a515b8e6e 【福島で、「こどもに甲状腺がん1例発症」についての皆さんへの留意点】 1.現段階で一例の発症であって、今後の発症数がどう推移するのかはさらに注視する事。 2.発表データの発表方法、発表時期を相当考えて慎重に発表している公算が強い事(「極端に心配ない」を主張している事からも)。時期の取り方、発表のやり方で、実はかなり情報の受け止め方を左右できる事。 3.政府・県立医大側の発表のやり方にマスコミが呼応し、大きく検証報道しようとする構えが皆無の事。 4.すでに去年の浜通りの調査で5.0㎜以下の結節や20.0㎜以下の嚢胞を認めたものでさえ、36%。今回の中通りの調査で44%と増加しています。この数字はあきらかにチェルノブイリよりも高いと考えられる事(機械精度の違いを考慮しても)。http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/240911siryou2.pdf 5.上の4に付随して、36%⇒44%の上昇は、浜通りと中通りの汚染差と時間経過(去年と今年)が影響していると推測される事。ただし以前から、伊達市はすでに50%超え、高度汚染地は70%超えも非公式情報としてあるため、最終的には、福島県では、さらに上昇する可能性が高いと推測する事。 6.上の5に付随して、首都圏の子どもをみている医療機関によると、のう胞、結節、良性腫瘍が首都圏の子どもでも、ここ数年の新しいエコー機械で、3.11.以降で、30%程度は見つかっているという事。 6.嚢胞などの大きさが20.0㎜以下とアバウトな分類で報告しているため、その大きさによる差異が検証しにくいようになっている事。 7.ベラルーシの医療支援をしているドイツ女医のデルテ・ジーデンドルフ氏から、甲状腺についての見解がありました(来日時の対話での聞き取り要旨)。なお、彼女の過去のインタビュー記事の翻訳は、きょうのブログ記事の一番最後につけました(被曝による、小児糖尿病に対しての思わぬ警告も)。  子どもの甲状腺について、のう胞や結節があることは、普通ではなく、定期的に検査をし、最低でも1年毎にする事。大きさに変化がなければそのまま様子を見る、大きくなるようならば、3-6ヶ月毎に検査を重ねる事、子どもの甲状腺ののう胞や結節は将来癌化する恐れがあるから、ドイツではその様にしているとの事。 8.福島県立医大鈴木真一教授が「甲状腺がんの発症する期間はチェルノブイリですら最短4年で、それより早いことは極めてまれで、原発由来の発症を否定」と話しています。これがなぜ論外なのかは、当時、チェルノブイリの国々(旧ソ連)の体制の中で、現実に情報が隠蔽される状態が当たり前であった事が、まず挙げられます(勿論、放出核種の量の違いで、今回は、進行スピードが早まっている可能性も考えられます)。このことについて、下記の方からの報告をお読みください。 ============================================================  昨年の冬に母子の避難を私自身が決断し、今年春に西日本に引っ越ししました。私は、単身残留です。 木下さんの日ごろからの精力的な情報発信には心より感謝申し上げます。  さて、きのうの、福島の検査で小児甲状腺ガンが1名出たニュースに接して、私の知る範囲において気になったことが有りましたので、参考までにお伝えしておきます。 「ベラルーシではチェルノブイリ事故後、最初の4年間は政府からの圧力で、医師は、カルテに放射能に関連すると思われる症状(健康被害)を書き残すことができなかった。」という話です。  私は、今年の春に、チェルノブイリ視察で現地を訪問する機会を得ました。  その時に、ベラルーシの責任者に私から、チェルノブイリ事故後の健康被害について質問したところ、「ベラルーシではチェルノブイリ事故後、最初の4年間は政府からの圧力で、医師は、カルテに放射能に関連すると思われる症状(健康被害)を書き残すことができなかった。だから、事故後の初期(数年)の健康被害の詳しい記録が残っていない。」と言いました(結構、言いにくそうな感じで、声を潜めて話してくれました。)  以前に読んだ、広河隆一さんの著書「チェルノブイリの真実」に似たような、政府からの圧力で医者が記録を残せなかった、みたいな話が書いて有ったのを思い出しました。何が言いたいかと言うと、今回、福島で小児甲状腺ガンが1名出たことに関し、「チェルノブイリ原発事故でも甲状腺がんが見つかったのは最短4年。」と放射能の影響を否定していますが、私の推測では、もし早期(事故後4年より早い時期)に発症した子供が見つかっていても、公式に記録(カルテ)に残るような状況になかっただけではないかと。  「チェルノブイリ視察旅行」では、ウクライナの首都キエフにも寄りましたが、市内中心部の公園の芝生の地表の空間線量は場所によっては、0.3~0.4μSv/hが有り、木下さんがよく言う、「キエフは汚染地図で色がついていないけど、実際は汚染されている。」というのを実感しました。  あと、チェルノブイリ周辺の汚染地域の村を数か所訪ねると、現地ガイドさんや住民が、「キエフの方がかえって汚染が高いぐらいだよ」とか言うのを何度か聞きました。(たいがい、暴露話っぽい感じで、ニヤッと笑いながら話す感じでした。)  ちなみに、ウクライナで事故後4年経ってから住民にガンが多発し、慌てて当局に調べてもらい汚染されていることが明らかになり、廃村に追い込まれた、ロコトキフ村では、道端の草むらの地表部で、0.2~0.3μSv/hとでした。(半減期を考慮してもずいぶん低く感じられました。意外でした。)村々では、地産地消、井戸水利用って感じで、内部被曝は日常だろうなと思えました。 ==========================================================  先程のデルテ・ジーデンドルフ女医は、こういう話も、過去にされています。  「統計を取っている方から聞いたのですが、行政から、これくらいの数字にしてくれ、と指示されるようですね。お上の言う通りのことを書かないと報奨金がもらえない。2010年の統計には癌患者はほとんど含まれませんでした。若くない人は、皆、老衰で亡くなったということになってしまうのです。癌患者の中には他の原因で亡くなる人もいますし。ですから、ベラルーシやウクライナのような独裁的な国の統計はあてになりません。病気の原因を被曝以外のものにした方が国にとっては安く済みます。」 ちなみ福島県立医大の山下俊一副学長が、平成12年に書いた文章や図表をご確認下さい。ゴメリ州の小児甲状腺がんデーなど。http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/bunka5/siryo5/siryo42.htm翌年から、数例は発症しています。データ隠蔽の圧力が、政府より為されている状況であっても。  さあ、今後、日本政府や体制側の専門医たちがどこまで隠蔽するのかという事に着目しましょう。このチェルノブイリの過ちを日本国が、日本の民が、繰り返すかどうかの分岐点が迫っています。もう、一年半が経過しているのですから。  後々、事実がはっきりしてくれば、民の怒りが、偽りの者たちに留まるところを知らないだろうと、予期しています。 =======================================

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