2013年4月16日火曜日

《和訳》福島:子どもたちの避難の権利を求め両親らが代理訴訟. http://in-the-eyes-of-etranger.blogspot.de/2013/04/blog-post.html?spref=fb [東京 15日 AP] 要求は放射能に怯えない暮らしをする権利を認めること。原告は14人の子ども。2011年6月11日、福島市の地方裁判所でこの異例の訴訟が起こされた。原告は子どもたちで、その両親や反原発活動家らが代理で提訴した。 近日中にこの控訴審判決が下される。 福島市は、2年以上前、巨大な地震と津波によって損傷し放射能を撒き散らした原子力発電所から60キロほど離れた場所にある。 訴状は、人口33万人の郡山市に対し、年間1ミリシーベルト以下の自然放射線の被ばくレベルに収まる土地に子どもたちを避難させることを求めている。 権威に逆らうを善しとしない文化のなかで、この訴訟は、低線量被ばくによる健康への影響について見解の一致しない専門家と一般の人びとの意識の断絶を象徴する出来事となった。一部の専門家は避難の必要はないと主張するが、両親らは、大人よりも放射線の影響を強く受ける子どもたちへの長期的な影響を心配する。汚染された食料や水を摂取することも彼らの懸念材料となっている。 福島原子力発電所の事故以後、政府は年間の積算線量が20ミリシーベルトを超えるか否かを住民の避難基準の分かれ目とした。郡山市における平均線量はこの基準を遙かに下回るが、市内の一部の区域には、この基準を超える線量が計測される“ホットスポット”と呼ばれる場所が局所的に存在する。 「これは健康に重大な影響がなく人々が暮らせるレベルです。学者たちが安全なレベルと認めました。」 内閣官房のカワモリ・ケイタ事務官はこう話す。 福島における衛生安全の責任者である著名な医師は年間被ばく線量100ミリシーベルト以上、即ち自然放射線の100倍以上高くないかぎり、重大な影響はないとし、冷静な対応を呼び掛けている。 2011年12月、福島地方裁判所は放射線量が100ミリシーベルトの基準を超えていないとして原告の要求を退けた。健康と放射能に関する学術研究機関である国際放射線防護委員会(ICRP)は、被ばく線量減少化により被ばくのリスクは低下するが、リスクが全くなくなるという基準はないとする。 控訴から1年が経った今も、宮城県の仙台高等裁判所に申請されたままだ。 福島第一原子力発電所の事故よりも遙かに多くの放射線を放出した1986年のチェルノブイリ原発事故以降、旧ソビエト連邦政府は、福島第一の場合の20キロ圏内の立入禁止区域よりも広範囲な、発電所から30キロ圏内に住む女子どもの避難を優先させた。 当初訴訟に参加していた子どもの人数は、家族ごと任意で県外に逃れたり、子どもが成長するにしたがって、控訴の段階で10人に減り、現在は1人となってしまった。日本では法律上、中学進学までが市の義務教育の範囲であって、高校教育は義務ではない。 しかしこの訴訟は、福島の子どもたちにとって貴重な前例となっている。 弁護団の一人である柳原敏夫弁護士は、政府が子どもたちを保護することよりも人口が大きく変動することを恐れていると批判する。 「なぜ経済大国である日本で子どもが避難できないのか、理解できません。二次大戦中の軍政下でだって行われていたことなんです。」 と、1940年代に空襲を避けて子どもたちの集団疎開が行われたことに触れた。 「これでは児童虐待です。」 チェルノブイリ以降、多くの子どもが甲状腺ガンを発症した。医療の専門家の間では、白血病や心臓障害その他の症例も放射線被ばくによるものではないかと見られている。 福島では、子どもにおける甲状腺ガンの発症例が少なくとも3件は確認されている、ただし、原発事故との関連性は証明されていない。また国内のその他の地域でこれを比較できる症例は見つかっていない。 原告団に名を連ねる子どもやその家族はみな匿名で、排斥やいじめに遭わないようその詳細は公表されていない。 「なぜ日本が、私たちの福島が、チェルノブイリと同じ過ちを再び起こそうとしているのでしょうか?」(※1) 法廷に提出した文書である母親はこう訴えた。 「子どもを守るのは、大人の責任ではないのでしょうか?」(※2) 大手マスコミはほとんど訴訟に関心を示さないが、定期的に大規模な抗議活動を行っている反原発活動家らの支持を集めている。 これらの中には、ミュージシャンの坂本龍一氏や、漫画家のちばてつや氏、そしてアメリカの言語学者で政治活動家でもあるノーム・チョムスキー氏などの著名人も含まれる。 この中で、チョムスキー氏は次のような応援のメッセージを贈っている。 「社会が道徳的に健全であるかどうかをはかる基準として、社会の最も弱い立場の人たちのことを社会がどう取り扱うかという基準に勝るものはなく、許し難い行為の犠牲者となっている子どもたち以上に傷つきやすい存在、大切な存在はありません。」(※3) 訴訟を起こした14人の子どものうち、家族と自主避難した12歳になる女の子は、不安を手書きの声明に綴った。 「どんなに気を付けても、ガンになってしまうかもしれない。そうしたら、赤ちゃんが傷ついてしまうかもしれない。」(※4) ※1,2,4 元の日本語の取材メモ待ちのため暫定訳を適用 ※3 『ふくしま集団疎開裁判』ブログより引用 __

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