2012年3月30日金曜日

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=56657- (HANAYUUさんからの情報) 福島第一原発事故を受け、今月から希望者の甲状腺検査を開始した社会医療法人「明和会」系の県内2病院に、県内外から問い合わせが殺到している。 福島県では昨年10月から、18歳以下(昨年4月1日時点)の全県民36万人を対象に甲状腺検査が始まっているが、1回目の検査が一巡するのは2014年3月とされるため、「子供の検査を少しでも早く」と望む親らの不安感が背景にあるとみられる。 今月から開始 検査を開始したのは秋田市の中通総合病院と大仙市の大曲中通病院。  1986年のチェルノブイリ原発事故後、ベラルーシ共和国で医療支援などに取り組んできたNPO法人「日本ベラルーシ友好協会」(秋田市)から、被曝(ひばく)を懸念し、検査を望む人たちに対応してほしいと協力要請を受け、今月13~14日に検査を開始した。  甲状腺には放射性ヨウ素がたまりやすいことが知られており、検査は触診と超音波、血液の三つを行う。2病院では、継続的な検査を受けていく上での初期検査と位置づけ、中通総合病院では小児を含む希望者全員を、大曲中通病院では大人の希望者に対応する。  中通総合病院への問い合わせはこれまでに約100件に上り、28日までに小児を中心に50人が検査。福島から県内への避難者を念頭においていたが、福島県などから来院した人も約15人いるという。大曲中通病院にも約20件の問い合わせがあり、同日までに8人が検査した。  福島県は、チェルノブイリ原発事故の際、5年後から子供に甲状腺がんが増えたため、当初は3年後の検査開始を予定していたが、不安を訴える親たちの声に応じる形で前倒し。警戒区域や計画的避難区域の子供から順次、県立医科大学で1回目の検査を始めているが、終えたのは全体の約1割にとどまっている。  2病院での検査は福島の検査と異なり、自由診療のため実費負担となる。ただ、東京電力に経費を請求できるケースもあるという。検査時間は約30分で、費用は保険診療の診療報酬を基に算定し、3歳未満6700円、3歳以上6歳未満1万3020円、一般は1万2120~1万2420円。  中通総合病院の小児と、大曲中通病院の一般は平日で予約不要だが、中通総合病院の一般は予約の上、土曜日の午前中に行う。親子で検査を受けたい場合は相談に乗る。 ( 問い合わせは中通総合病院(018・833・1122)、大曲中通病院(0187・63・2131)へ。)

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