2012年3月31日土曜日
http://www.ippnw.de/startseite/artikel/5e48e7910a/schwerwiegende-folgen-fuer-mensch-un.html
(Ippnw.ドイツ核戦争反対国際医師団体から3月9日の報道)(emi.kiyomizu訳)
ノルウェーの空軍研究所NILUの調査で,チェルノブイリの災害と比べて福島原発第1は最初の4日間に,放射性ガスXenon-133が2.5倍の放射線量が放出された.ヨウ素131の量,20%、セシウム137の量,40-60%である。
北太平洋は、原子力災害によって放射性物質により15-27 PBq汚染されています。それは人類の歴史の中で海と人間の最大の汚染である。
フランス放射線防護研究所IRSNの調査で,福島では,避難地域以外に70,000人がまだ非常に汚染された地域870km²に住んでいる.
それらの内子供達は9500人である.
IRSNの調査で,人々はこの一年間で総吸入量,1人当たり200ミリシーベルトと計算されると発表している。これは200倍の自然放射線量である。 IPPNWの小児科医Dr. Alex Rosenは,このような原子力事故の最大の健康上のリスクは、放射性塵の吸入と放射線汚染食品による内部被爆であると述べている.
いくつかの果物や野菜のサンプル検査,同様に肉、魚、海草、米、牛乳、紅茶、水道水から、高い放射線量を検出した。
2011年4月にドイツ原子力安全協会は、東北日本における放射線汚染の調査で,
海藻類100グラムに2.2ミリシーベルト、昆布で220 mSvの放射線量が検出された.
IPPNWは、IRSNと同意見で,福島の人々は汚染地域から避難する必要がある.
チェルノブイリ後の高汚染地域の住民と同じように,福島の人々は高放射線被爆であるため,非常に高い癌の率、流産、先天性欠損症、新生児の遺伝性疾患、その他,癌以外の疾患になると思われる.
放射線国際委員会ICRPは,2011年4月に原子力事故での国民の放射線規制量を100 mSv /年に高めた.
ドイツIPPNW会長Dr, Angelika Claußen.は"これは医学的見地から無責任である"と述べている.
子供は特に放射線感受性が高い為,大人より危険にさらされている.
妊娠中の5 mSvの放射線量が、子供達の白血病のリスクが2倍になる.
日本政府からのヨウ素の錠剤が、人民に配布されていないという事実の為に、放射性ヨウ素131の吸入、汚染食品を摂取したりで高いリスクで、甲状腺癌の病気が発生する。これは子供達に特に当てはまる.
原発事故での健康と環境についての影響. Dr. Alex Rosen の論文.
http://www.ippnw.de/commonFiles/pdfs/Atomenergie/FukushimaBackgroundPaper
2012年3月30日金曜日
http://blogs.yahoo.co.jp/erath_water/63609783.html
(ナガサキを生き証人としてつづる被爆医師 秋月辰一郎医師) 長崎に原爆が投下された日、秋月氏は爆心地から1800メートル隔たった浦上第一病院で診療中に被爆した。
一瞬にして無医地帯となった中を、秋月氏は薬品も医療器具もなく負傷者の間を走り回った。
原爆の残酷さを目撃した生き証人・秋月氏の時計は、あの日以来止まったままだという。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=56657-
(HANAYUUさんからの情報)
福島第一原発事故を受け、今月から希望者の甲状腺検査を開始した社会医療法人「明和会」系の県内2病院に、県内外から問い合わせが殺到している。
福島県では昨年10月から、18歳以下(昨年4月1日時点)の全県民36万人を対象に甲状腺検査が始まっているが、1回目の検査が一巡するのは2014年3月とされるため、「子供の検査を少しでも早く」と望む親らの不安感が背景にあるとみられる。
今月から開始 検査を開始したのは秋田市の中通総合病院と大仙市の大曲中通病院。
1986年のチェルノブイリ原発事故後、ベラルーシ共和国で医療支援などに取り組んできたNPO法人「日本ベラルーシ友好協会」(秋田市)から、被曝(ひばく)を懸念し、検査を望む人たちに対応してほしいと協力要請を受け、今月13~14日に検査を開始した。
甲状腺には放射性ヨウ素がたまりやすいことが知られており、検査は触診と超音波、血液の三つを行う。2病院では、継続的な検査を受けていく上での初期検査と位置づけ、中通総合病院では小児を含む希望者全員を、大曲中通病院では大人の希望者に対応する。
中通総合病院への問い合わせはこれまでに約100件に上り、28日までに小児を中心に50人が検査。福島から県内への避難者を念頭においていたが、福島県などから来院した人も約15人いるという。大曲中通病院にも約20件の問い合わせがあり、同日までに8人が検査した。
福島県は、チェルノブイリ原発事故の際、5年後から子供に甲状腺がんが増えたため、当初は3年後の検査開始を予定していたが、不安を訴える親たちの声に応じる形で前倒し。警戒区域や計画的避難区域の子供から順次、県立医科大学で1回目の検査を始めているが、終えたのは全体の約1割にとどまっている。
2病院での検査は福島の検査と異なり、自由診療のため実費負担となる。ただ、東京電力に経費を請求できるケースもあるという。検査時間は約30分で、費用は保険診療の診療報酬を基に算定し、3歳未満6700円、3歳以上6歳未満1万3020円、一般は1万2120~1万2420円。
中通総合病院の小児と、大曲中通病院の一般は平日で予約不要だが、中通総合病院の一般は予約の上、土曜日の午前中に行う。親子で検査を受けたい場合は相談に乗る。
( 問い合わせは中通総合病院(018・833・1122)、大曲中通病院(0187・63・2131)へ。)
2012年3月29日木曜日
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/fd892d3a50951a6d3a16fd8118b6a2d9
(ガレキ問題の反対のために全国各地のみなさんが連携を深めるべきで、資料を提供します。-木下黄太さんから)
2012年3月28日水曜日
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/dl/120117-1-03-01.pdf
(食品中の放射線物質ついての新たな基準値について. 飲料水:10ベクレル 牛乳:50ベクレル 乳児用食品:50ベクレル 一般食品:100ベクレル 米・牛肉9/30迄、大豆12/31迄:暫定基準値500ベクレル継続)
http://www.facebook.com/hanayuu999/posts/326335324088721
(大震災での死因「津波による溺死」に医師の約3割が疑問を持っている.《福島県民は死因不明でも「津波による溺死」と判断され火葬された》)
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jcs2012/201203/524102.html
(学会ダイジェスト:第76回日本循環器学会-東日本大震災後に心不全が有意に増加、ACS、脳卒中も)
2012年3月26日月曜日
http://portirland.blogspot.jp/2012/03/120t16800bq.html
(2012.3.26.福島第一原発汚染水処理施設で120tの漏洩により施設停止。β線核種だけで、約16兆8000億Bqの放射性物質が漏洩。)
http://vimeo.com/38995781
(重要!動画.アニ-.ガンダ-セン は数週間前,日本で.東京の公共公園、遊び場、屋上庭園の土壌サンプルを採取。米国だったら全てのサンプルは、核廃棄物と見なされるだろう!この汚染は日本中に運ばれると述べている.
3月13日-15日米国NRC規制情報会議でNRC会長Jaczkoは、NRCと原子力産業は大量避難の費用と放射能汚染の費用を考慮していない.米国の原発の近辺の避難コストは1兆ドルを超える可能性があり、汚染された土地は、世代にわたり住めないだろうと述べている)
2012年3月25日日曜日
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/twg/dai4/siryou1.pdf
(児玉龍彦『内部被曝の真実』(幻冬舎新書)
低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ(第4回)資料)
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/9fe07f88321c17a542b623f9b8b7e65d
(バンダジェフスキー博士の来日講演と対話から、僕が大切と思ったこと。-木下黄太さんから)
2012年3月24日土曜日
http://kobajun.chips.jp/
【 避けられたはずの事故 – 福島第一原発 】〈後篇〉
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http://kobajun.chips.jp/?p=2093
【 避けられたはずの事故 – 福島第一原発 】<前篇>
http://mainichi.jp/select/science/news/20120324mog00m040021000c.html
(福島第1原発:「がれき焼却灰は事故処理用コンクリに」小出・京都大助教の講演から)
2012年3月23日金曜日
http://portirland.blogspot.de/2012/03/150100.html
読売新聞英語版は、海外で核災害で死亡と報道済>浪江町で150人ほど(数字は不確か)、双葉町で100人以上が避難してから亡くなっている(人数は不明)
http://portirland.blogspot.de/2012/03/speedi100.html
(重要:拡散 証拠画像)福島県のSPEEDIデータ消去、重いから消したは100%嘘です。アメリカに証拠がある。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/6ffe54f6c3c9f8a5f440edea1210ff41
( 東京23区の汚染状態の確認。セシウム合算で平均1,006Bq/kgでキエフを越える汚染の可能性。)
http://alcyone-sapporo.blogspot.de/2012/03/blog-post_6983.html?spref=tw
(〔放射能〕東海村でウランやセシウムやストロンチウムを検出-hanayuuさんから)
2012年3月22日木曜日
http://ex-skf-jp.blogspot.jp/2012/03/blog-post_20.html
(保安院が握り潰した東電の放射能拡散予測-『予測は保安院でなく、東電の考えだったため(あえて公表しなかった)。』
http://okinawa-am.net/ustream/index.html
放射性廃棄物を南風原クリーンセンターで焼却したときに、南風原、首里、地元の私達の生活や環境にどのような影響を与えるのか、琉球大学の矢ケ崎克馬先生をお招きして緊急学習会を開催.
http://portirland.blogspot.de/2012/03/253829svh.html
(25箇所の詳細な測定点あり。東京都足立区綾瀬周辺の小中学校高校付近で3.829μSv/hの猛烈な放射能汚染)
2012年3月21日水曜日
http://onodekita.sblo.jp/article/54565543.html
(バンダジェフスキー氏 このような形で情報を隠し続ければ、数十年後には日本人という国民が本当にわずかになってしまう-院長の独り言)
(書き起こしは、解剖でセシウムが心臓に蓄積する事を証明したユーリ・バンダジェフスキー博士会見3/18(動画・内容書き出し)から)
2012年3月20日火曜日
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jcs2012/201203/524102.html
東日本大震災では発災以降、心不全をはじめ、ACS、脳卒中などの循環器疾患が有意に増加していた。特に心不全の増加は、過去の大震災疫学調査では報告例がなく、東日本大震災の特徴の1つであることも浮かび上がった。東北大学循環器内科学の下川宏明氏が、3月18日まで福岡で開催されていた第76回日本循環器学会(JCS2012)のLate Breaking Clinical Trialsセッションで発表した。
下川氏らは、宮城県で救急車で搬送されたすべての患者記録を調査し、東日本大震災の発災前後における循環器疾患の変動を明らかにした。加えて東北大学循環器内科におけるデバイス植え込み患者および冠攣縮性狭心症患者も対象に、震災の影響を検討した。
救急車搬送の調査は、2008年から2011年6月30日までを対象とした。対象地域は宮城県全域だった。県医師会の全面的な協力が得られたこともあり、宮城県内12消防本部すべてが協力に応じてくれたという。
調査期間中の救急車の出動件数は、合計で12万4152件だった(救急搬送例の初診時診断率は56.2%)。この全例を対象に、心不全、ACS(急性心筋梗塞と狭心症)、脳卒中(脳出血、脳梗塞)、心肺停止、肺炎の症例を調べた。その上で、発災前後および同時期の過去3年間について、各疾患の発生件数を比較検討した。
下川氏らはまた、今回の震災では津波による甚大な被害を受けた沿岸部と津波の被害を免れた内陸部では事情が大きく違うと考え、沿岸部と内陸部に分けた解析も行った。
解析ではまず、各年ごとに2月11日~3月10日と3月11日~4月7日の2期間で各疾患の発生数を比較した。その結果、2011年だけが、3月11 日~4月7日の期間の方が2月11日~3月10日の期間より、心不全、ACS、脳卒中、心配停止、肺炎のすべてが有意に多かった。例えば心不全は、 2011年の2月11日~3月10日では123件だったが、同年3月11日~4月7日には220件と有意に増加していた(P<0.001)。また、 2008~2010年の各年の3月11日~4月7日の発生数は、それぞれ101件、100件、126件であり、2011年の方が有意に高かった(P<0.001)。
次に、2011年の2月11日以降、4週間ごとの週間平均発生数を追ったところ、心不全は30.8件、55.0 件、35.0件、31.0件、29.3件と推移していた。同様にACSは8.25件、19.0件、9.25件、5.0件、10.0件、脳卒中は70.8 件、96.5件、82.0件、73.5件、62.5件、心配停止は49.0件、61.8件、46.0件、42.3件、40.3件、肺炎は46.5件、 89.3件、60.5件、45.5件、47.5件とそれそれ推移していた。
過去3年間の週間平均発生数と比較すると、2011年3月11日~4月7日の発生数は、調査した疾患すべてにおいて有意に多くなっていた。
なお、ACSにおいては、2011年5月6日~6月2日の発生件数が過去3年間の平均週間発生数より有意に少ないことも判明。この点について山下氏は、「ACSの予備軍が前倒しで発生した可能性がある」と指摘した。
着目点の1つである沿岸部と内陸部の比較では、沿岸部の内陸部に対するオッズ比を調べたところ、肺炎で1.54(95%信頼区間:1.06-2.26)となり、沿岸部での肺炎の患者が有意に多いことも分かった(P=0.023)。
このほか、デバイス植え込み患者および冠攣縮性狭心症患者を対象とした検討では、不整脈(特に心室性)の増加が見られ、心臓再同期療法(CRT)治療の効果の減弱や冠攣縮の増悪の可能性なども明らかになった。
この演題に対するコメンテーターとして登壇した秋田大学循環器内科の伊藤宏氏は、「東日本大震災では地震に加え、津波の被害が甚大であったことから、被災者のストレスは多大であったと推定される」と指摘。下川氏らの検討によって、「こうしたストレスは心不全の要因および増悪因子となりえることが示された。また肺炎が沿岸部で有意に多かった点については、津波後の粉塵あるいは冬季であったことの寒冷も関連していると考えられ、このことが心不全増加に関与した可能性が高い」などと考察した。その上で、「今回の研究データは、災害時の循環器医療だけでなく、災害を見据えた日常診療のあり方を考える上で重要な指標となりえる」と評価し、コメントを締めくくった。
(日経メディカル別冊編集)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011
(南相馬マラソンを止めるために、Banshoさんらが会場入口でハンスト中!)
http://pic.twitter.com/OGHwCgRF
2012年3月19日月曜日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120319-00000056-mai-soci
<ベラルーシ医師>来日、内部被ばくの調査徹底訴える
毎日新聞 3月19日(月)20時17分配信
チェルノブイリ原発事故後、ベラルーシ住民の健康被害を研究してきたユーリー・バンダジェフスキー元ゴメリ医科大学長が来日し19日、東京都内で会見した。数千人の病理解剖に携わった同氏は、放射性セシウムによる子供の突然死の危険性を指摘。日本に対しては、高線量地域の全住民に対する内部被ばく調査の徹底を訴えた。
同氏によると、心筋細胞は分裂しないためセシウムが心臓に蓄積しやすい。「幼児は体重1キログラム当たり20~30ベクレルでも心拍に乱れが出て、50ベクレル以上だと突然死の可能性が高くなる。また妊娠中、胎盤に1キログラム当たり200ベクレル以上のセシウムがあると、新生児は肺が発達せず突然死につながりうる」と述べた。原発から30キロの地区では若い世代を中心に、人口1000人当たり約30人が死亡した年があり、出生率を大きく上回ったという。
福島県民の内部被ばく調査でも、20ベクレル以上の子供が見つかっている
2012年3月18日日曜日
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120315/dms1203150849007-n1.htm
「分水嶺となる阿武隈山系から、F1(福島第1原発)を洗い流すように太平洋に地下水が流れている」
事故以来、福島第1原発の遮蔽対応に当たっていた馬淵澄夫原発事故担当首相補佐官(当時)は、2月21日の自由報道協会の会見で、驚きの事実を次々に明かした。
「使用済み燃料プールのある4号機は雨ざらしになっており、天井がドスンと落ちる形で爆発し、当時からそのまま海洋に汚染水が流れ出している状態だ」
建設会社に勤めていた馬淵議員は、事故後の4号機の中に入った唯一の国会議員で、現在の政府の事故対応を批判している数少ない当事者の1人。だが、馬淵氏の重要な発言が、マスコミで報じられることはめったにない。まるで「馬淵証言」が存在していないような報道ぶりだ。
馬淵氏の言う通りであるならば、当然に福島や周辺の海は放射能で汚染されており、そこにすむ海洋生物も危機にさらされているということになる。
海はつながり、水は流れ、魚は移動する。だが、日本政府とマスコミはこの自明の念を忘れたかのような対応を続けている。
例えば、昨年4月、国際環境NGOのグリーンピースは海産物の放射能調査を日本政府に打診した。結果は、世界で2例目となる「拒否」であった。その状態はいまなお続いている。
当時、そのグリーンピースとともに東日本の各漁港を取材していた私は、わかめや昆布などの海藻や魚介類の中に、高いレベルの放射能汚染個体のあることを知り、さっそく自身の「メルマガ」や「週刊文春」でリポートした。
その直後、猛烈な批判の声が寄せられる。ツイッターなどでも「魚が危ないというデマを流すな」「寿司屋の敵は死ね!」と罵(ののし)られる日々が続いた。
そうした声の中で励ましの声をくれたのは、何と、当の福島の人たちだった。
「上杉さん、ありがとう。それこそ俺たちが一番知りたかったことだよ」(いわき漁港の漁師=現在も休漁中)
「海が好きだから、本当のことを知りたかった。ありがとう」(同県いわき市のサーファー)
いまなお、東京電力福島第1原発からは、海洋への放射能汚染が続いている。米国海洋調査会社ASRによれば、その汚染は東北太平洋岸を北上し、すでに北海道南東岸にまで達している。
北海道のタラとサバの缶詰めから、放射能汚染が見つかったのは昨年夏のことである。
しかし、政府もマスコミも、その事実を黙殺したままである。
■上杉隆(うえすぎ・たかし) メディアカンパニー「NO BORDER」代表、元ジャーナリスト。1968年、福岡県生まれ。テレビ局、衆院議員秘書、米紙東京支局記者などを経て、フリージャーナリストに。政治やメディア、震災・原発事故、ゴルフなどをテーマに活躍した。著書に「官邸崩壊」(新潮社)、共著に「報道災害【原発編】事実を伝えないメディアの大罪」(幻冬舎新書)など。社団法人自由報道協会代表。
http://peacephilosophy.blogspot.ca/2011/04/blog-post_17.html
(IPPNW「チェルノブイリ健康被害」新報告と、首相官邸資料「チェルノブイリ事故との比較」との驚くべき相違 )
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/0495ff1be78d3790161a8fc6fdcf6dc5
「まず、瓦礫のことはとても重要だ。すでに日本の多くの土地は、放射性物質に汚染されている。これは、大変なことだ。この瓦礫をどのように処理をするのかは、色んな形で考えなければならない。もちろん、汚染されていないエリアに瓦礫を運んで燃やすことはしてはならない。瓦礫を処理する方法を考えないとならない。特に汚染のひどいものをどうするのか。いいか、木下君、これは、日本の問題ではない。世界の問題なんだ。大切な話だ。」
2012年3月16日金曜日
http://portirland.blogspot.com/2012/03/315.html
(16日の仙台講演を追加>3月15日バンダジェフスキー氏、京都講演まとめ。日本の汚染された数値を見ていると、避難された方は金銭的な困難はあるけれども希望はある。)
http://vimeo.com/38172903
(中島麻美さん,森本ゆうこさんが避難地域のこと,損害賠償のこと,除染のこと,原発労働者のこと,南相馬のこと,福島の状態,汚染食料のこと,避難したくても出来ない人達のことを話しています.聞いてください.)
2012年3月15日木曜日
【重要】仏IRSN「日本政府による被曝調査に大きな“手抜かり”が」
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/irsn1irsn228-b1.html
+http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/irsn2irsn228-04.html
フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)「日本政府の被ばく調査は福島事故の健康被害を計測せず」(1)/IRSN(2月28日)
福島原発事故の発生から1年を迎えた今月、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は『福島原発事故より1年』と題して、福島原発の現状、および事故が人の健康や周囲の環境に与えた影響を概観・分析する報告書を発表しました。今日は2月28日に開かれた概要説明の記者会見から、特に事故の健康への影響を扱った「2012年2月時点での福島原発事故による健康への影響」の要旨をご紹介します。
特に下記の3点が今回の要点です。
• 現在日本政府によって実施・計画されている4つの疫学調査では、低量被曝の影響に関する新しいデータは得られるが、福島原発事故と健康被害の因果関係を証明することはほぼ不可能。
• 放射性セシウムによる被ばく状況を今からでも調査することが事故の健康被害を知るために有用であるが、日本政府はこれを実施する用意が無い。
• 東京電力は事故処理に関わる関係者(消防士、警察官、自治体関係者を含む)の被ばく状況について必要かつ十分な情報を公表しておらず、現状を科学的に分析するための大きな障害となっている。
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1. IRSN計量モデルを用いた被曝量の概算
IRSNによる計量モデルを使用して福島原発事故による被曝量を推計したところ、福島原発の南部40キロ圏の住民は3月11日から26日までの間に10ミリシーベルトを超える被曝を受けたと考えられる(但し1歳児が24時間戸外で過ごした場合)。
避難区域の外では、食品による内部被曝を除いた外部被曝は100mSv未満と考えられる。
2.日本政府による4つの被曝調査
日本政府は福島原発事故による住民の被曝状況を把握するべく、780億円をかけ30年間で下記の4種類の疫学(統計)調査を実施する予定。
(1) 福島県「福島県民外部健康管理調査」(外部被ばく線量の推計、対象200万人)http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/240220gaiyo.pdf
現在のところ、浪江町、飯舘村、川俣町の住民約1600人についてのデータが収集され、14.5mSvの1名を除く大多数の住民が1mSv以下の外部被曝量だったとの中間結果が発表されている。しかし、全体の調査対象数に比べて非常に少ないサンプルによるデータであり、現時点で結論を出すことはできない。
(2) 避難民についての健康追跡調査(対象21万人)
健康診断と心理状態の調査。喫煙や飲酒、食習慣について調べ、個々人がもともと持っていた癌、白血病、心理障害の要因を調べると共に、時間の経過とともに発生するこれらの疾患をモニターする。その一環として、福島、岩手、宮城の3県に住む3万人の精神疾患についても10年にわたり追跡調査する。
(3) 福島県・妊婦と12歳までの子どもについての被曝調査(対象2万人)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201112270534.html
2010年8月から2011年7月までに妊娠を届け出た母親に対する調査票による調査。日本産婦人科学会が実施。子どもが12歳になるまで追跡調査を実施する。
関連調査:環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル)
http://www.env.go.jp/chemi/ceh/about/index.html
(4) 原子力安全委員会「小児甲状腺被ばく調査」(対象36万人)
http://www.nsc.go.jp/anzen/shidai/genan2011/genan067/siryo1.pdf
子どもに対する甲状腺がんの調査。3月26日までの時点で、いわき市を含む福島原発南部60キロ圏に居た子どもたちは、50mSvを超える放射線量で被曝した可能性がある(但し、24時間戸外にいた場合の計算量)。
被曝して数日のうちに被曝量を計測しなければ現状は把握できないが、今回の事故の後、計測は実施されなかった。今日では放射性ヨウ素による被曝量を知るには遅すぎる。大人についても同様である。
(その2に続く)
●出典: ジャン-ルネ・ジュルデン放射線防護副局長による記者会見(パワーポイントによる解説、フランス語)
http://www.irsn.fr/FR/base_de_connaissances/Installations_nucleaires/La_surete_Nucleaire/Les-accidents-nucleaires/accident-fukushima-2011/fukushima-1-an/Pages/5-consequences-sanitaires.aspx?dId=c08bb96e-cf42-4798-a34b-f647bdd05dea&dwId=ff994e1f-9e94-41b6-ac38-4877daa3b796
3.福島原発事故の処理にあたる関係者の被曝
東京電力によれば、これまでに250mSvを超える被曝を受けたのは東京電力社員6名のみ(最大678mSv)。また、公式には6名が死亡している。
しかし東京電力が発表したデータには、消防士、警察官、(自衛官)、民間会社の警備員、自治体関係者等が全く含まれていない。これらの関係者の被ばく量については全く明らかになっていない。
また、死亡した6名については、85%がマスクを着用していなかったためにヨウ素131を吸い込んだことが原因とされているが、こうした事実を確かめることは不可能であり、データの計測方法についても明らかにされていない。
今日、「東電フィルター」(東京電力による情報隠し)のせいで事故処理に当たる関係者の被ばく量、および被ばくによる健康への影響を正確知ることは非常に難しい状況である。東京電力に問い合わせなければ情報を得られない上、同社は十分な情報を提供していない。特に、公表データの計測方法等が明らかになっておらず、データの信憑性を科学的に確かめることができない。
4. 結論
日本政府は今後、780億円という巨額な予算を投じ、30年という長期にわたって4つの調査を実施する予定である。
しかしこうした疫学(統計)手法による調査では、今回の事故で起きた100mSv未満の被ばくについて事故と健康被害の因果関係を明確にすることは不可能である。
但しこれらの調査は、住民に安心感を与え、かつ低線量被爆の影響についての新しいデータを得るためには有用であると考えられる。
事故発生直後に周辺地域の住民、特に子どもへの放射性ヨウ素による外部被ばく量が計測されておらず、子どもたちの被ばく量は計測が不可能となってしまった(被ばくの被害を知るために重要な情報であり、計測を行わなかったことは大きな損失であると考えられる)。放射性セシウムによる被ばく量の計測は現在でも実施可能だが、日本政府はこれを実施することを予定していない。「健康診断」による(後追いの)調査のみとなっている(不十分であり残念)。
「東電フィルター」によって事故処理に関わった関係者の被ばく量やその影響を知るために必要な情報を得ることができず、憂慮すべき事態が起きている。(こうした東電の対応に対し、今回の報告書の発表者として)「非常に気分を害している」。
●出典: ジャン・ルネ ジュルデン放射線防護副局長による記者会見(パワーポイントによる解説、フランス語)
【南相馬の黒い粉】通学路30~40マイクロsv.子供たちが何も知らされずにその脇を通り過ぎる地獄のような光景。南相馬市立石神第二小学校 通学路 汚染マップ公開。 http://goo.gl/s59Po http://pic.twitter.com/0fSK2sl6
http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20120216/p1 【公式発表】茨城県でプルトニウムとストロンチウムを検出!
(ニュース)
茨城県は、過去にプルトニウムとストロンチウムが検出していたことを明らかにしました。
公表は2月16日ですが、検査が行われたのは、平成23年8月4日から10月26日です。
検査結果は次のとおり。
・ストロンチウム89 全地点で検出下限値以下
・ストロンチウム90 検出下限値以下から290Bq/平方メートル
・プルトニウム238 全地点で検出下限値以下
・プルトニウム239+240 検出下限値以下から15Bq/平方メートル
注釈としては、次の内容が記されています。
本測定において検出されたプルトニウム239+240は、以下の理由により、 東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に由来するものとは判断できない。
(参考)
・茨城県HP:茨城県内における土壌の放射性ストロンチウム、プルトニウムの核種分析結果。(2012年2月16日)
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20120216_01/
重要な情報であるにもかかわらず、数か月も発表しなかったのはどうしてでしょうか。
いま少し、説明が必要なのではないでしょうか。
2012年3月14日水曜日
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31977
(国税が東京新聞を徹底調査する「理由」)
通常国会で消費税増税についての論戦が本格化するなか、永田町と目と鼻の先にある日比谷公園前のビルでは、まったく別の緊張感高まる事態が起きていた。
「昨年夏から半年近くもの長きにわたって、中日新聞グループに名古屋国税局と東京国税局を中心とした大規模な税務調査が入っています。そうした中で東京新聞(中日新聞東京本社)が税務調査に入っている国税官から資料分析のために一部屋要求されたため、一部の社員の間では、東京での〝本格調査〟が行われるのではと緊張が走ったようです」(同社関係者)
複数の同社関係者によると、今回の国税当局の徹底調査ぶりは異常で、同社記者らが取材相手との「打ち合わせ」や「取材懇談」に使った飲食費を経費処理した領収書を大量に漁り、社員同士で飲み食いしていた事例がないかなどをしらみつぶしに調べているという。
「実際に取材相手と飲食したのかどうか飲食店まで確認が及び、名古屋ではすでに社員同士で飲み食いしていた事例が見つかったようだ。一方で『これでは取材源の秘匿が危機にさらされる』と一部では問題視されてもいる」(同前)
ここ数年、大手紙のほか、民放各局、出版社などが相次いで国税の税務調査を受けていることから、「たんに順番が回ってきただけ」と意に介さない向きもあるが、
「中日新聞グループは、野田政権がおし進める消費税増税に対して反対の論陣をはる最右翼。今回の徹底調査の裏には、国税=財務省側の『牽制球』『嫌がらせ』の意図が透けて見える」
との見方も出ている。
事実、中日・東京新聞は「野田改造内閣が発足 増税前にやるべきこと」(1月14日)、「出先機関改革 実現なくして増税なし」(1月30日)などの見出しで社説を展開、「予算が足りず、消費税率を引き上げると言われても、死力を尽くした後でなければ、納得がいかない」などと強く主張し、新規の読者も増やしてきた。それが今回の国税側の〝徹底攻撃〟で、筆を曲げることにならないといいのだが。
『週刊現代』2012年3月17日号より
http://alcyone-sapporo.blogspot.com/2012/03/blog-post_8076.html?spref=tw
(週刊ポスト「環境省の狙いは“放射能汚染ガレキ利権”の確立」-hanayuuさんから)
(震災瓦礫 カネの成る木に変身で500の自治体、企業が立候補 (週刊ポスト) 「奪い合い」が起きている)
http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/827.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 3 月 14 日 14:19:19: igsppGRN/E9PQ
(震災瓦礫 カネの成る木に変身で500の自治体、企業が立候補)
http://www.news-postseven.com/archives/20120314_94480.html
週刊ポスト 2012年3月23日号
東日本大震災から1年。新聞・テレビにあふれる悲劇や美談だけでは大震災の真実は語れない。真の復興のためには、目を背けたくなる醜悪な人間の性にも目を向けなければならない。いま、被災地の瓦礫受け入れをめぐって各地で様々な騒動が持ち上がっている。
被災地の仮集積場に積まれた瓦礫の量は2247万トン。被災3県(岩手、宮城、福島)の10数年分の処理量に達する。
政府は瓦礫を全国の自治体に運んで焼却する「広域処理」を掲げているが、各地で「放射能を持ってくるな」と住民の反対運動が広がり、野田首相はついに「引き受け自治体にカネを出す」とまで言い出した。
新聞やテレビはその状況を、「瓦礫の押し付け合い」「住民エゴ」と報じているが、実態はまるで違う。水面下では、瓦礫は「カネの成る木」となり、「奪い合い」が起きているのだ。
意外に思えるかもしれないが、日本は「ゴミ不足」の状態にある。全国のゴミ焼却施設は約1600か所。全世界の7割の焼却場が集中している。ある自治体の清掃局担当者が語る。
「焼却場の多くは1基数百億円で建設された最新鋭施設で、有害なダイオキシンや煙を外部に出さないようにできている。だが、そうした焼却場には“弱点”がある。稼働させるには、24時間、一定の温度で燃やし続けなければならないのです。そのため、燃料のゴミが足りなくなっている」
そこに東日本大震災で大量の瓦礫が生まれた。大半は倒壊した家屋の木クズなど可燃ゴミだ。
「各自治体の清掃部門は瓦礫が喉から手が出るほど欲しい。震災瓦礫の輸送費は国が丸抱えで補助金もつく。これほど都合のいい燃料はありません」(同前)
環境省は震災直後の昨年5月、第1次補正予算で3500億円の瓦礫処理予算を組み、広域処理で全国に輸送する方針を決めて受け入れ先を募集した。すると500か所の自治体や企業が名乗りをあげ、なんと沖縄県も受け入れを表明した。
東北から沖縄まで瓦礫を海上輸送するとなるととんでもない運搬費用がかかる。瓦礫の広域処理で全国にゴミ輸送ネットワーク利権を張りめぐらそうというのが環境省の狙いで、産廃業界は特需に沸いている。
2012年3月12日月曜日
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b823b99e660ca1ecb1e5a29c1e10f60f
(バンダジェフスキー博士が沖縄避難者に「避難は、危険をさけるためにとても良い選択だ」と語る。)
2012年3月10日土曜日
http://harmonicslife.net/Blog/2011/GensBlog/20111004/lesvos_V1.2s_J.pdf
(バンダジェフスキー博士の論文-ベラル-シの諸地域における非癌性疾患)
2012年3月9日金曜日
http://critic5.exblog.jp/17933046/
(広瀬隆の『第二のフクシマ、日本滅亡』 - 汚染と避難)
広瀬隆の新著『第二のフクシマ、日本滅亡』の第3章に、次のような記述がある。
「今後に危惧される最大の問題は、水源の汚染である。
2012年3月8日木曜日
(「セシウムと心臓疾患の相関関係」ユーリー&ガリーナ・バンダジェフスキーへのインタビュー)http://vogelgarten.blogspot.com/2012/01/blog-post_25.html
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チェルノブイリ汚染地域の子供を多数診察した結果、放射性セシウムが心臓疾患を引き起こすことを発見したのは、ベラルーシの医師ユーリ・バンダジェフスキーです。彼はこの事実を発表した後、1999年収賄疑惑や国家転覆計画疑惑をかけられて投獄され、拷問などにも遭うことになりました。そのバンダジェフスキー夫妻へのインタビューを見つけたので翻訳しました。発見にまつわる状況について詳しく語られていて、この発見がいかに医学的にも政治的にも重大な意味を持つのかが伝わってくると思います。 オリジナルは映像のようですが、残念ながらフランス語によるスクリプトしか見つかりませんでした。字幕用と思われるスクリプト体のため一部前後関係のわかりにくい部分もありました。ご了承いただければと思います。
このインタビューを実現させたウラジミール・チェルトコフ氏はチェルノブイリの事故処理を行ったリクビダトールの凄惨にして無残な生涯を取材した映画『サクリファイス』の監督だと教えていただきました。映画『サクリファイス』(24分、日・英字幕付き)
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(ゴメリ、2000年4月5日 Wladimir Tchertkoff によるインタビュー)
インタビュアー: 当時の選択を後悔されていますか? 家族問題を引き起こしたようですが。
(ガリーナ): どの問題のことですか? 私たちがここに移住して来た時のこと?
インタビュアー: いいえ、お二人が発見をされて、その発見にブレーキを掛けた時のことです。
(ガリーナ): 私はブレーキなど掛けていません。一昼夜夫と話し合いをしてどうするかを決めたのです。長い議論でした。まずは家の中で。それから子供達の邪魔にならないように外に出ました。大声で議論しました。
インタビュアー: 外で?
(ガリーナ): ええ、外のベンチの上で。涙が出るまで。
ユーリー: 普段から私達が科学的な決定をくだすのには激しい議論が伴いました。もしかしたら女性の彼女は家族に面倒が降りかかることになるのを予感していたのかもしれません。
(ガリーナ): 夫はテレビ番組に出演する決意をして、私に言ったのです。「どんな風に我々がこうした変容、放射能を原因とする心臓疾患を発見したか、すべてを語るつもりだ。」と。 それを聞いて私は家に入って泣きました。科学評議会に私達が初めてこの研究結果を提示すると、全員が「ユーリー・イワノヴィッチ、大成功だな!」と拍手をしました。なのに私は涙がこみあげてくるのを感じたのです。再び夫と激論しました。「番組放映後にきっとあなたは手錠をかけられるわ!」と私は言いました。「何を言ってるんだ!?」と夫。ちょうどその時に監督(スバと言う名です)から電話があったのです。「おめでとう、ガリーナ・セルゲイエヴナ、番組は大成功でしたよ。ユーリーはすべてをはっきり提示してみせた。この番組は国民からも大きな反応を得ること間違いなしだ!」「でも心配なのは...」と私が言うと「何かご不満でもあるのですか?」と聞くので「ええ、もし夫に手錠が掛けられたらガリーナ・セルゲイエヴナはこの世に独りぼっちになってしまいます」と答えました。すると「何をおっしゃるんです?我々は決してあなた方を見捨てませんよ! 第一そんなことは起こりっこありません。あなたは女性だからあれこれ想像しすぎるんです。」と言う返事でした。「時間が経てばわかるでしょう」と私は答えました。そして本当に恐れたことが真実となり、私は独り取り残されてしまいました。独りきり。私は独りぼっちで空っぽのアパートに帰り、どこから手を付けたらいいのか途方に暮れました。どこに行こう? 誰に会いに行こう? 最初に思いついたのは、何故かわかりませんが、厚生省に行くことでした。私達の大臣に会って、どうしたらいいか、助言をしてもらおうと。厚生省で言われたことは「時期尚早です。いったい何をおっしゃろうと言うのです?」 大臣の控え室で私は言いました「一つだけ言わせてください。バンダジェフスキーは白衣を泥で汚してなどいません。あまり早急に彼を断罪なさらないでください。きっと後悔されることになります。」答えは「そのことについて話すにはまだ早すぎます。あまりに早すぎます。」 その後スバ監督から電話がありました。「話を聞きました。あなたの電話は盗聴されていることがわかっています。私はいかなる方法でもあなたのお役に立つことはできません。」
インタビュアー: それだけ? あらゆるケースに備えて事前にそのように言ったのでしょうね。
(ガリーナ): そうです。彼は私達の以前の会話を思い出したのです。それでこう言われました。「あなたの役に立つことはできませんが、よかったらロシアテレビの誰かに電話をすることは出来ます。そしてあなたの電話番号を伝えておきます。後はあなたの思うようになさってください。彼に言うことや、あなたの立場をどう説明するか考えておいてください。泣いて、何かを守ろうとしてもいいでしょう。ただ私はこの問題にはこれ以上関わりたくありません。」
インタビュアー: 空っぽの家に戻ってから、再び旦那様に会えるでまでどれくらいの時間が掛かりましたか?
(ガリ-ナ): 最初に面会を許されたのは... 50日後でした。逮捕から50日後。大変公式なものでした。会った時、夫はすでに入院していました。逮捕から50日後、予審判事が公式に面会を許してくれたのです。
インタビュアー: ずいぶん沢山の門戸を叩かれたことでしょう。
(ガリーナ) 数知れない住所を試しました。まず最初に試したのはゴメリのラジオ局です。そこで言われたのは「出来れば我々のところにはいらっしゃらない方が良いです。我々は何も知りたくありませんし、あなたの問題に巻き込まれたくありません。我々は皆仕事が必要ですからね。」次に私は厚生省に行きました。出来る限りンの方法を試みました。
ユーリー: 彼女は考え得るすべての場所に行ったんだ。
(ガリーナ): だけどどこも門戸を閉ざしたままでした。そして言われる言葉はひとつだけ「時間に任せなさい。」 (ネストレンコ博士を指しながら) この人物に深い感謝の意を表します。彼だけが初めて何者も恐れずに私に手を差し述べてくれたのです。本当は彼ほど私達の状況を恐れなければいけない人間はいないのに。終始私を支えてくれました。助言が必要な時にはミンスクの彼のもとを訪れました。彼は経済的にも助けてくれました。ポケットからお金を出して「どうかこれで何かを買ってください」と言うのでした。一方他の人々と言ったら...。「夫に荷物を送るために支援してもらえますか」なんて物質的な援助は頼む気にもなりませんでした。私が望んでいたのはただ一つ:みんなが夫を信じてくれること。夫が十年間に渡って家族を犠牲にしてまで続けた仕事の助手だった弟子達が彼を信じ続けること。夫は十年間に渡って朝の七時から真夜中まで、膨大の量の仕事をこなしていました。祝日にも、私は「どこかに行きましょう」なんて提案出来ませんでした。祝日さえ、働き続けたのです。絶えず仕事、仕事、仕事。その仕事が導いた先がこれでした。私達が、心臓発作と放射性セシウムの体内への蓄積との間に相関関係のあることを発見した時、家族争議になりました。激烈な争議でした。何故なら私はこの相関関係を認めたくなかったからです。これは発見でした。私達は何か新しいこと、今まで知られていなかったことを発見している真っ最中なのでした。そして夫は「これは事実なのだよ」と私に言い、「二人で一緒にこの相関関係について論文を書くのだ」と言うのでした。彼は論文審査官でしたから。
インタビュアー: 何故あなたは相関関係を認めたくなかったのですか?
ガリーナ: 私は違う考えだったのです。怖かったから。この発見が怖かった。
インタビュアー: どうして?
ガリーナ: 第一にたぶん、新しいことだったから。
インタビュアー: しかし科学的成功ではないですか?
(ガリーナ): 成功ですけど... 私達の国では放射能についてこれほどの公表の行われたことはないのです。
ユーリー: 放射能について語られることはなかったんだ。
ガリーナ: そうなんです。幼児における放射能の影響について語られることはありませんでした。いろいろな国から委員会や検査官が小児科を訪問しに来て「放射能に由来する疾患は見られますか?」と質問するのですが、答えは決まって皆「甲状腺癌」の一辺倒。
インタビュアー: それだけ?
(ガリーナ): それだけです。私はゴメリに来てすぐに子供達、年齢の行った子供達の聴診を行いました。そしてすぐ、子供達の間で不整脈があまりに頻発することに衝撃を受けたのです。薬剤調整を施さなければならない子供もいるくらい強度の不整脈です。不整脈を矯正する治療を受けるためにミンスクまで行かなければならないケースもあります。これはかつては成人だけの問題だったのに、今では子供達がそうした治療を必要としていたのです。グロドノ市にいた頃に子供に不整脈が観察されたら、稀有な現象と捉えられたものでした。稀に見る深刻な事態で、即座に治療が必要とされました。ところがここゴメリでは、この稀に見る深刻な疾患が、どんどん頻発するようになっていたのです。私はユーリーと仕事から帰って議論したものでした。ユーリーは「健康な子供達を調べてみよう。幼稚園に通っている子供達だ。」と提案しました。そこで私達はゴメリ保育園の乳幼児を診察しはじめ、彼らの心電図を記録しました。さらにはズロビン、スヴェトロゴルスク、そしてヴェトカ市の子供達を調べました。そうやって私達が発見したのは、健康な子供達の60パーセント以上の心電図に変容の見られることでした。 心電図は病理を記録します。私達はこのデータの隣りに、子供達の器官から測定されたガンマ線の量(これはセシウム137によって放射されるものです)を書き込んで両者を比較してみたところ、明確な一貫性を確認することが出来たのです。不整脈は、セシウムの蓄積が高い子供に現われるのでした。(高いというのは20Bq/kg以上 を考えています。)この不整脈はブロックの形で現われます。ヒス束の右脚ブロックや房室ブロックです。刺激伝道系の障害と心筋の脱分極化障害とが組み合わさっている子供もいました。セシウムの蓄積量が多いほど、心電図に現われる異常は深刻だったり複雑だったりするのでした。
インタビュアー: そして あなたはそうした事実の解明が引き起こす政治的な危険を予測されたわけですね?
(ガリ-ナ): そうなのです。まず私は怖くなりました。そう、家族のことを思って怖かったのです。自分自身の身が怖かったわけではありません。何故なら研究の指導教官は夫だったのですから。私は夫に「ねえ、もしかして急に何かが間違っているとしたら? 私達はどこかでミスをしているのかもしれないわ。世界に向けてこの発見を発表するのに...」 と言いました。彼の答えは「我々がミスをしていることなんて有り得ない。調査のベースになっている心電図の量は膨大だ。」と言うものでした。
ユーリー: 心臓について研究をしているのはガリーナ一人ではなかったことを付け加えておきましょう。私の学部には他の研究者による一連の論文や研究が存在するのでした。私が最新の著書の中で指摘したように病理解剖実験や動物実験も存在します。
インタビュアー: ではあなたは確信を持ってらしたのですね?
ユーリー: そうです。こうしたすべての研究に基づいた科学的確信です。しかし放射性セシウムの体内蓄積と心臓疾患の相関関係については、こうした子供達の調査結果をベースに彼女と初めて研究したのでした。例えば心電図の束を取り上げ、その一つ一つに心臓に蓄積した放射性物質の量を記入しました。[心配そうに] 呼び鈴が鳴った...
): 大丈夫、子供達よ。
ユーリー: こんな感じです。20Bq/kg とか 34Bq/kg ... それからパラメーターに即して分類しました。(グラフを見せながら)このような結果になりました。このグラフが現在の結果を表しているのです。これはベラルーシ全国から集めたデータをもとに実現させました。ゴメリやグロドノだけのデータではないのです。ミンスクや数多くの他の場所も含む膨大な量のサンプルです。私達の得た結果によると、キロあたり0~5ベクレル(測定器の誤差も考慮に入れて)前後の被曝量ならば、子供達の80% は心電図にいかなる異常も示しません。セシウムがまったく存在しない場合は、85%の子供達が多かれ少なかれ正常に成長することを保証できます。しかし体内のセシウム量が増加すると、健康な子供の割合は係数に従って減少していくのです。セシウムの量がキロあたり70ベクレルを越えた場合、健常と言える状態の心臓は10%足らずになってしまいます。
インタビュアー: この相関関係は一貫しているのですか?
ユーリー: そうです。あらゆるデータに基づいています。それも因果関係以上の、ほとんど科学的法則と呼んで良いくらいものです。因果関係と言うのは多くの傾向が類似する場合を言いいます。分量と変容との間の因果比率です。このことは以前にも示されていました。しかし現在わかったことは、私がいかなるデータを使用しようと、いかなるグループのデータを取り上げようと、この分量と変容との関係が係数に従って動いていることです。この相関関係の一貫性はすでにひとつの「法則」の要素です。さらに付け加えたいのは、心臓だけでなく脳やその他の器官もおいても、新陳代謝のシステムや酵素の活動の調査を行うと、同じ現象が観察されることです。しかし残念ながら、私には... 我々には今のところそれを証明するための資金がありません。
インタビュアー: 他の器官でもですか?
ユーリー: そうなんです! ところが我々に十分な調査用の器具がないのです。これを調べるには膨大な労力が必要です。私達はまだ発見の扉口に立っているのに過ぎない。ここに私の弟子達の調査の成果が山とあるのにも関わらず。これで全部ではないですが、大部分がここに含まれます。心臓についてそしてその他の内臓についてのデータがここにあるのです。
ガリーナ: セシウムとの関係を表すデータです。
ユーリー: この数年間我々が実現し得たことがこれらの論文の中にあります。私にとっては大変な価値です。本以上の価値です。何故なら論文というものはそれぞれきちんと検証された具体的な一次資料に基づいて書かれるものだからです。非常にレベルが高いものです。
インタビュアー: つまり他の器官についても研究することが出来たのですね?
ユーリー: そうなんです!
インタビュアー: 今心臓の話をしていただきました。そして「残念ながら」とおっしゃるのは...?
ユーリー: 我々は研究が続行できないのです。 大変費用の掛かる研究だからです。例えば免疫システムの研究には非常に高価な特殊な器具が必要です。それから酵素の研究、内部分泌システムや肝臓や腎臓の酵素を研究するには生検も必要です。そして何よりも中枢神経。
インタビュアー: そうした研究はすべてやりかけなのですか?
ユーリー: その通り。 どれ一つ取っても世界中に情報を提供できる重大な研究の糸口なのに。科学研究は無限です。我々があらゆることを発見したなどと言うにはまだ程遠い状況なのです。こうした研究は人々に限りない助けをもたらすはずです。心臓に関して言えば、心臓疾患による死亡者は大変多く、実際に起こっていることが我々にもわかっています。
インタビュアー: (ガリーナに)あたなは科学的真実を拒絶しようとしていたことをご自分でわかっていらっしゃいましたか?
ガリーナ: はい。
インタビュアー: 発見しなかった方が良いと思われたのですか?
ガリーナ: ええ... そうです...
インタビュアー: ある意味でご自分を守るために?
ユーリー: 彼女はそれを感じていたんだ。
インタビュアー: どのうに決着がついたのでしょうか?
(ガリーナ): 私は彼に「このことは全部忘れてしまいましょう」と提案したのです。そしたら彼に「それでは君は医者として失格だね。医者として失格だと自覚できるなら学位証書を返却して、中庭の掃除でもすればいいさ」と言われました。この言葉には大変傷つきました。私は医者になることをずっと夢見てきたのです。医学部に登録できるまで3年も掛かりました。難関でしたから。ですから彼にそう言われて「いけない」と思いました。「それなら何かしなければ」と。そうやって、この研究が私の博士論文になったのです。すると次の問題が発生しました。私は論文をほぼ書き終え、製本をしてベラルーシの科学者達に紹介し始めたのです。グロドノの博士論文審査委員やミンスクにも委員会があります。そこで何と言われたかわかりますか? 「悪くない研究ですね...。しかしタイトルを少し変える必要があるでしょう。”放射性セシウムとの関係”と言う表現はまずい。”放射能汚染地域に生きる児童における心臓血管システムの機能状態”に書き換えなさい。」ですって。
ユーリー: 被曝量も書いてはいけないと言われた。
ガリーナ: そう、被曝量も消しなさいといわれました。ただ子供達に異常が見られるとだけ書くように。現在のままの形ではあなたが論文審査に合格できる保証は出来ませんと。
インタビュアー: 何の説明もないまま?
ガリーナ: ええ、何の説明もないままです。
(ユーリー): 真実を明かしたくないために我が国ではこう言う行為が起こるのです。近年、医学生物学に関する研究著作は数多く執筆されていますが、まさに今、この問題に関する真実を知られたくないのです。この論文が国の外に出ては困るのです。私は事実を列挙するだけのテクストには反対です。事実を列挙することは科学ではありません。単なるジャーナリストの統計と同じです。科学とは、パラメーターが何であろうと相関関係を証明することです。一貫した論理をたどるものです。
インタビュアー: 原因を解明することですね?
ユーリー: その通り、原因と結果との間の関係を解明することです。それが発見です。パラメーターを調査することも出来ますが、その組み合わせと相関関係を証明することこそが科学です。そして相関関係が多いだけに科学の価値もいっそう大きいのです。
インタビュアー: 彼らはチェルノブイリを隠蔽したいのですね?
ユーリー: おそらくそうだと思います。
(ガリーナ): 私は自分の国を思って悲しくなりました。この研究を発表した時、日本人が参加する学会で発表を行ったのです。彼らは即座に私の研究に興味を示して、ユーリーに会いに来ました。「5分ほど質問に答えていただけますか? 論文のグラフも見せていただきたいのですが。」と。そしてとても興味深い質問がなされました。「あなた方は心電図に異常が発生し、実験においては心臓細胞が破壊されることも観察されました。さらに先まで研究は進んでいるのですか? 細胞はどのレベルで変容を起こすのでしょうか? ミトコンドリアのレベルですか?」 等々です。恐らく日本人達も研究を進めているところで、仮説を想定していたのだと思います。私達の研究は彼らの仮説を推し進める刺激になったのでしょう。とにかく私達の研究は日本の科学者達の間にとても大きな波紋を投げかけました。
ユーリー: 彼らは録画も行った。
インタビュアー: インタビューと録画を行ったわけですね?
ユーリーとガリーナ: そうです。
インタビュアー: 資料も見せたのですか?
ユーリー: 彼らは我々、ガリーナと一緒に大学で二日間仕事を行いました。休みなしにぶっ続けで。
インタビュアー: 正確にはどんな仕事をしたのですか?
ユーリー: 絶え間なくカメラを回していました。実験の展開とその論理について、くまなく録画していました。当時はもちろん今ほどまだ結果がありませんでした。お陰様でそれ以来研究はさらに進んでいます。しかしこの論理については、彼らはくまなく録画して行きました。日本の主要な科学系テレビ局の一つでした。チェルノブイリについての番組で、ゴールデンアワーに放映が予告されていました。
インタビュアー: それで放映されたのですか?
ユーリー: 知りません。
インタビュアー: ビデオを送る約束はしてくれましたか?
ユーリー: 誰も何も約束しませんでした。
インタビュアー: 頼まなかったのですか?
ユーリー: 私はただ「許可はあるのですか?」と彼らに聞いただけです。録画許可は得ているという返事でした。
インタビュアー: 地方当局による許可ですね。
ユーリー: そう。
インタビュアー: それで、あなた個人は? あなたの発見を彼らに明かしたわけではないですか。
ユーリー: 頼んだのですが、ダメだという答えでした。
インタビュアー: 何が?
ユーリー: その場では録画したものを私達に渡すことは出来ないけれど、後で送ると言われたのです。
ガリーナ: まだ編集が出来てないからと...
インタビュアー: いつのことですか?
ユーリーとガリーナ: 1996年です。
ネストレンコ: 編集はまだ続いてるんだ。
インタビュアー: 四年も前! あなた方は騙されたのではないですか!
(ユーリー): わかってください。当時、逮捕されるその日まで、私にとっては人々にこの事実を知らせることが一番大事だったのです。誰がそれを世に出すのかは問題でなかった。バンダジェヴスキーだろうがバンダジェヴスカヤだろうか、シドロフあるいはペトロフだろうが。我が国の子供達がどんどん死んでいるんです! 統計やデータを収集し、後年その分析をすることだって出来ました。過去のどこかで起こった事に関する研究として。「いつか役に立つだろう」と言うことで。しかし今現在私達が研究を進めることはずっと重要なのです。この研究によって、どうやって今日生き続けたらいいのかが示されるのですから。今日この日から。これは今日、今現在のための研究なのです。そしてもしかしたら明日は、多くの別の国民のための... 私は駆け引きなんてしたくなかった。私は彼らが正直だと信じることにしたのです。どのような形で公表されるかなど、私にはまるで興味はありませんでした。それで朝から晩まで二日間ぶっ続けで彼らと仕事をしたのです。
ガリーナ: 彼らに私達の発見をプレゼントしたようなものです。
ユーリー: 発見だろうとなかろうと関係なかった。
ガリーナ: あなたが日本人に見せたものはまったく新しいことだったわ。
インタビュアー: 筆記資料もすべて渡したのですか?
ガリーナ: いいえ。彼らはユーリーの見せたことをすべて録画していきました。
インタビュアー: つまり筆記された資料は持っていかなかったのですね?
ガリーナ: いいえ、写真に撮影して行きました。
(ユーリー): 写真も見せました。当時は今のような写真はなかった。この写真は国会のシンポジウムで既に見せましたが、とても興味深いものです。腎臓組織の中の空洞、”解けた氷” だ。[訳注:バンダジェフスキー博士は、腎臓の重要な構成要素であるネフロンがセシウムによって破壊されることを発見し、セシウムの毒性に接したネフロンが氷のように解け、腎臓組織が穴だらけになる様子を”解けた氷”と表現した。ソース] 正常なネフロンの構造がすでに変容しはじめているのがわかる。これはネズミを使って行った実験です。こちらは人間の組織が初期の萎縮を起こしている様子です。これは大きな空洞の出来た子供の心臓です。
(ガリーナ): 死んだ子供ね...
ユーリー: そう、死んだ子供の心臓だ。同じような間質液出血が成人の筋肉内空間で見られる。
インタビュアー: この枝のようなものはあってはならないのですね?
(ユーリー): もちろん!これは欠陥です。これは出血症の様子です。止血障害です。子供の骨髄内出血、副腎皮質出血です。他の写真も同じようなものです。これもまた”解けた氷”。別のケースです。すべて私達が撮影し、大学で大きな看板に張り出しました。学生達が見て知ることができるように、すべて図画化もされてます。
インタビュアー: 撤去されたのですか? 大学の指導部が変わりましたが。
ユーリー: 指導部は変わりましたがすべて撤去はされていません。すべて壊されたわけではありません。指令は下ったのですが...。
(ガリーナ): 指導部と言えば、ユーリーがすでに監獄に入れられた後ですが、ゴメリ大学で大々的な検査が行われました。すべての学部が検査されました。もちろん科学部もです。そして委員によって最初に下された結論は「現在実施されているプログラムは高等教育機関にふさわしいものではない」と言うものでした。そしてプログラムの変更が余儀無くされたのです。
インタビュアー: そのプログラムとは十年間あなた方が行ってきたものではないのですか?
(ユーリー): もちろん。
(ガリーナ): でも彼らは大学ではまるで科学的な教育が行われてこなかったと結論したのです。
そのことが強調されました。高等教育機関にふさわしい基礎となる方向性のはっきりしたグローバルなテーマが欠けているといわれ、もちろん誰も抵抗はしませんでした。そこで私は立ち上がって同僚達に言い渡しました。「ここに大勢お集まりのみなさん、みなさんは全員この土地にお住まいです。ここに住み、子供を持ち、子供を育てていらっしゃいます。やがて孫も生まれてくるでしょう。大学の私達の研究テーマは現状の中でどのように生き延びていったらいいのかを調べ、示すものだったのに、大学にふさわしいものではなかったと仰るのですか?」彼らは「ガリーナ・エルゲイエヴナ、あなたはたぶん誤解されてるのです。テーマが満足なものでなかったということについて。ただ、新たな学長の意見は、もっと広範で柔軟なアプローチが必要だと言うものです。今までのテーマは幅が狭すぎ、高等教育機関のレベルには達していないと言うことなのです。」と答えたのです。それが彼らの弁明でした。「それと子供や孫達に関するあなたの非難は口外されないことを忠告します」と。
インタビュアー: ”非難”と彼らは受け取ったのですか?
(ガリーナ): 私は言いました。「私が子供に目を向けるのは小児科医だからかもしれません。私はまず第一に子供達、子供とこの国の未来に関することを守りたいのです。私達がまず心配しなければならないのは子供達に何を残すかということです。」と。けれども、ここでは別の考え方がなされているのです。一番研究費の潤沢なテーマこそ、私達の研究テーマには資金は提供されていなかったのですが...
インタビュアー: 資金と言えば、どうされていたのですか?
(ガリーナ): どうしたと思われますか? 私達は”私腹を肥やしていた”... と警察は信じさせようとしています。
ユーリー: その話はしてはいけない。
(ガリーナ): 私の責任にしておいて。私達はゴメリで私腹を肥やしていたことにされているのです。いったいどうやって? 汚染されていない地域からやってきたから? ここに家族を連れてきたから? それとも国家からこのなんとか用を足しているアパートを与えられたから? どこに私達の財産があると言うのでしょう? 私達が慢性の病気に苦しんでいるから? 甲状腺の手術をしました。
インタビュアー: あなた御自身が?
(ガリーナ): ええ。それに腫瘍のせいで別の婦人科の手術も受けました。この十年間で私達が蓄えたものなんてそれだけです! 他の人々はこう言っていました。「良い奨学金を手に入れて、意味がなくても自然と資金が集まるようなテーマを選ぼう。たとえひどいテーマでも資金が潤沢に出ればそれを研究しよう。」と。目下、私達の大学が目指しているのはそれです:潤沢な研究費用。新しい学長の悪口を言いたくはありませんし、立派な人なのかもしれませんが、彼が言うのはこんなことです。「私達がこれからなすべきことはサービスバンク、データバンクの作成だ。それをコンピューターに取り込んで、誰かの役に立てるようにするのだ。」私が「どういうことですか?」と聞くと「ガリーナ、子供達のグループを調査してきなさい」と言います。「喜んで。ヴェトカ地方が私達に割り当てられています。そこに行ってきますが、調査のための器具をください。私は器具もコンピューターも持っていません。心電図の用紙さえないんです。」と言うと「それならば出資者を探しなさい。それがダメならば耳だけで調査すればいいのです。子供達を聴診して来なさい。」ここでの研究はまさにそうやって行われるのです。仕事に使えるものと言ったら自分の手と聴診器しかないんです。ネストレンコ教授と同じ厳重なコントロール下にある地方の調査に私達が赴いた時、打ち合わせをしていたわけではありません。教授はスヴェティロヴィッチ学校にセシウムを計測に、私達は子供達の聴診を行いに来ていました。心電図の用紙が不足していたので、私達は子供達を選別しました。聴診器を当て、心臓が悪い、雑音のある子供をメモしました。まあまあ正常の場合はメモをしませんでした。そうやって出来た書類にネストレンコ教授の放射線量を合わせてみたところ、選抜された子供達は被曝量の非常に高い子達だったことがわかりました。被曝量の低い子達は私達の選択から外れていたのです。そして心電図に高い被曝量が記入されました。30の心電図を記録しました。今はこの子供達を医療検査のために招集しています。心臓疾患は、繰り返しますが、臨床表の過半数を占めています。子供達の心臓は病んでいるのです。鼓動の音がせず、脈がはっきりしません。聞こえるのは雑音です。心臓が変容していくのです。私達に出来ることはなんでしょうか? それを確認し、診断を下すことです。機能的心臓疾患と。私達はこうした変容をまだ機能障害と定義していますが、それが器官の異常に発展しないためにはどうやって子供達を助けたらいいのでしょうか? この問題を気に掛けてくれる人間は誰一人いないのです。
http://www.zdf.de/ZDFmediathek/hauptnavigation/startseite#/beitrag/video/1576888/ZDFzoom:-Die-Fukushima-L%C3%BCge
ドイツテレビ-福島の嘘.ZDFが東電,政府の嘘と隠蔽を明確に!原子力村は巨大な利権を持つ.政党は東電から政治資金が出た.管首相のインタビュウ-(20年間東電と原子力村は権力で政府と学者に圧力をかけた.これを変えることができなかった.)東電のインタビュウ-(4000ガルの地震で原発に影響がないか?東電..影響はないと思う..)ドイツの記者.(どうして,なにも起こらないといえるか.その理由は?)東電..(.難しいので答えられない.)ドイツ記者,(東電は今も隠蔽している!)4号機燃料プール崩壊は日本の終わりになるだろうと報道.凄い報道でした.
2012年3月6日火曜日
http://www.prosieben.de/tv/galileo/videos/ganze-folge-sonntag/
ドイツテレビ-福島のドキュメント.52分.仏教者,三浦万尚は福島の人々を生命を守る為に日夜,戦っている.原発労働者は(東電は労働者の被爆など気にしていない.倒れるまで働かせる)話した.高放射線地域で50家族が住んでいる
そこは,80.40マイクロsv/h検出.雪が融けたら,放射線が川に流れ,飲料水に影響する,危険だと三浦氏は語る.カナダ人の幼稚園経営者,15cm土壌を削ったが,放射線は余り変わらなかった.今も0,465sv/hを検出,たくさんの子供が病気になるだろうと話した. 仮設住宅で住む夫婦は娘を津波で失い,精神的に倒れそうになった.誰も助けてくれなかった.夫はここで生まれたから,ここで,やり直すと話した.避難地域でなくても,非常に高い放射線量である.高放射線地域で住む老夫婦,三浦万尚とゆう子は食料品を彼らに運んでやり..精神的に支えている.老父は妻のために,ここに居る.ここで死ぬのだと話した.三浦氏は魚の放射線検査もしている. ゆう子は,ここに居たら私はたぶん子供は生めないと話した.三浦氏は避難地域にいくと,被爆していると感じる.胃痛がして髪も抜けたと語った.ここは美しい場所でした.全て汚染された.原発の放射線の怒りと悲しみを三浦氏は語った.政府はこの人達を放置している.世界は福島から学ばなければならない.と三浦氏は語った.避難した人達が帰られるのは20年から100年はかかるだろう.-ドイツテレビから
http://mediathek.daserste.de/sendung-verpasst/9731648_geschichte-im-ersten/9731662_geschichte-im-ersten-kinder-des-tsunami?datum=20120305
(ドイツテレビ-(津波と子供達)-ドキュメンタリ-1時間17分-ぜひ見てください!)
(放射性廃棄物は、原発付近に集めて管理を
焼却処分はすべきではない
放射性廃棄物処理の正しい戦略と方法)http://hirookay.blog.fc2.com/
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要約
・ 除染とは、放射能の被害の少ない場所に移動すること
・ 放射能は分子の性質ではなく原子の性質なので、微生物や化学反応で減らすことはできない
・ 除染とは、放射能の被害の少ない場所に移動し、管理すること。管理する場所の放射能は当然増える。どこに集めて増やすかを決めない除染方針は偽り。
・ 偽りを前提として適切な汚染処理はできない。
・ 除染を行う際に最初に行うべきことは、最終処分場;どこに、どのような状態で、どの程度の規模に集めて管理するかを決めること
・ 最終処分場を決めない除染は、他の領域を汚染する。全体として考えれば、かえって有害
・ 放射性物質を燃やして、煙として拡散することは有害。絶対にすべきではない
・ 瓦礫や除染して集めた低レベル放射性廃棄物は、原発付近の1箇所に全て集めて丘に築いて管理すべきだ。
はじめに
福島、宮城、岩手県や関東地方に拡散した低線量放射脳汚染物や瓦礫処理についての考え方と私の考えを述べる。
現在進められている放射性廃棄物対策
・ 福島原発事故によって生じた放射能汚染物は、福島県内だけでも2000万トン以上と見積もられている。評価の仕方によってはその数倍になる。
・ 福島県以外の宮城、岩手県や関東各県にも低レベルだが、放射能汚染されている津波瓦礫や、落ち葉、枯れ草、わらなど大量の汚染物がある。
・ これらの汚染物処分として、焼 却、埋め立て、建設・土木資材として消費、中間管理施設での保管管理、放置などが進められている。
放射能とは
・ 放射能は分子の性質ではなく原子の性質なので、微生物や化学反応で減らすことはできない。化学反応とは、原子間結合などのように、原子と原子の関係を変えるもので、原子そのものは変わらない。
・ 放射能は時間とともに減少(減衰)する。この減少する早さ(半減期)は放射性元素ごとに原子の性質として決まっていて、人が変えることはできない。
・ 放射能以外の毒物は、分解や、他の物質と結合などにより毒性を失っていくが、放射能は分子の性質ではなく原子の性質なので、半減期による減衰以外は、何をやっても減少しない。
・ 多くの毒物のように、一時隔離しておけば、やがて分解されて毒性を失うと期待するような、同じ感覚で扱ってはいけない。
・ 人は放射能を減らすことはできない。人ができるのは移動することだけである。
放射能処理、除染とは
・ 除染とは、放射能を減らすことではなくて、人にとって影響の少ない場所に、影響の少ない形に集めて管理すること、どこの放射能を増やすかということである。どこかを除染すればその分どこかの放射能は増える。
・ 汚染された小領域・空間だけを考えれば、除去・洗浄すれば放射能は減る。しかし、他に移動しただけで、移動した側の放射能は増加する。全体の放射能総量は変わらない。
・ 除染とはどこで放射能を減らして、その分どこで放射能を増やすかということ。放射能をどこも増やさずに、どこかの放射能を減らすことはできない。
・ 既に集まって固まっている放射性物質を、焼却して煙として拡散するなどは、かえって有害である。絶対に拡散してはいけない。
だから
・ 除染を行う際にまず行うべきことは、放射能汚染物質の処分場、どこに、どのような状態で、どの程度の規模に集めて管理するか:どこで放射能を増やすかを決めることである。
・ 除染した放射能がどこに行くかを決めない除染は、他の領域を汚染することで、全体として考えれば、多くの場合、かえって放射能汚染を拡散してかえって有害である。
・ 処分場を決めない除染方針は打算と偽りである。
・ 最終処分場の規模と形態を決めない政府・行政は、無自覚無能力か、原発を守るために意図して住民を犠牲にしていると私は考える。
・ 現在の除染方針は、これを分かった上で、意図して現在の方針を出している東京電力と、そ東電に共同歩調をとる高級官僚が基本方針をつくり、無自覚・無能力の政治家が共同し、操られて作った方針と私は考える。
通常時の放射性廃棄物処理法
・ 放射線を扱う研究施設や医療機関、企業などは、廃棄物処理方法や基準が厳重に法律で決められている。
・ 処理法の基本は、焼却して、残り灰と煙を完璧に回収してビニール袋に詰めた後、ドラム缶にいれ、半減期から計算される十分な時間、地下の貯蔵保管施設で長期間管理する。
・ 焼却の目的は、放射性物質の容積と重さを減らして、必要なドラム缶の量を減らすためである。焼却には、放射能煙を外界に拡散しない、特別の焼却炉が義務付けられている。
・ 広大な敷地を持っている東北大学でさえ、毎年出てくる汚染物の保管施設確保に苦慮している。
焼却処分はすべきではない
・ 焼却すると、放射能は減らないので、煙と燃え残り灰に全て残る。
・ 煙の放射能を完全に回収できない焼却施設で燃やすと、大気中に放射能を再拡散する。絶対にしてはいけない。
・ 回収した煙と残り灰の重さは焼却前より少なくなるが、放射能は減らないので、kgあたりの放射能は高くなり、かえって処理を困難にする。
・ kgあたり放射能が高くなって、移動、管理が厳しく制限される放射能レベルを超える。これを移動や保管すれば、放射線に関連した全ての法律に違反する。
・ 2000万トンの放射能汚染物質を焼却した場合、焼却によって出た煙の回収物と焼却灰の重さや容積が仮に1/100 に減ったとしても、回収した煙と残った焼却灰は20万トンと多い。焼却しても放射能は減らないので、1kg 当たり放射能は100倍になる。
・ 事故後環境を汚染した放射性物質が多いため、密封した上でドラム缶に詰め、全てを地下の格納施設に保管して長期化管理するには莫大な負担が必要になる。実際には多すぎてドラム缶に入れて地下室で長期保管管理は不可能。
・ したがって、焼却して全体を処分することは困難で、実際には、処分されずに放置される放射性物質が多く残ってしまう。
・ 焼却をして容積と重量を減らしても多すぎて、ドラム缶・地下著上司説で収容管理できず、放射能が高レベルになってかえって危険であり、法律違反になるから、焼却すべきではない。
・ 焼却や、再利用を行うためには莫大な費用がかかる。これは新たな利権の材料となり、貴重な税金が莫大に消費されることになる。被災者の生活復興などにまわすべきである。
土木資材や、肥料に混ぜて「再利用」すべきではない
・ 放射性物質の管理とは、集めて管理すること。
・ 何かに混ぜて再利用など拡散してはいけない。低線量被曝環境を全国に広げる。
・ 薄めて拡散してはいけないことは、国際的な合意事項である。
・ 公害物質の規制を、濃度規制をしていた60年代までは、有害物質を希釈して大気や河川・海に有害物質を放出したために汚染を激化させた。総量規制にして初めて環境汚染を改善できた。
汚染瓦礫と除染して集めた放射能汚染物をどう処理すべきか
汚染の現状基本認識
・ 原発周囲地域や東北、関東地方に広く汚染している放射能は、原発施設内のような高レベル汚染ではない。
・ これを焼却するとkgあたりの放射能が上がってかえって危険、処理困難になる。
最も実際的で有効な放射能汚染物処理戦略
・ 環境中の汚染物は焼却せず、拡散せず、一箇所に集めて管理する。
・ 全体の量は多いが、重量あたりの放射能は低いので、管理は簡単
・ 数百メートル四方、数十メートル高さの、巨大古墳のような丘に積み上げる。
・ 半減期に従って放射能が減衰するまで管理する。
・ 必要な設備は、風で飛散させない、土壌に浸透させない、立ち入り禁止だけでよい。
・ 風による飛散防止と雨水が浸透して土壌浸透の原因になる廃液を減らすために、表面にビニール、コンクリートなど被うだけでよい。完全性は不要なので簡単なものでよい。
・ 汚染物質搬入が終わり、山済みした瓦礫などが圧縮、変形するなどして形が安定するまでは、ビニールシーとで被うだけで間に合う。
・ ビニール膜の目的は、風で飛散させないことと、雨水浸透によって廃液を増やさせないためある。雨水の浸透を止めれば、下部からの汚染水流出はしばらくすればなくなる。
・ 丘の形が安定したら、新党防止層の上に表面に土を数メートル積めば、植物への放射能吸収をさせずに植物を植えることもできる。
・ 土壌への浸透防止のための基礎部分(底)は必ずしも厳重にする必要はなく、水抜き層と水抜きパイプで水抜きを十分に行う。底には粘土や吸着剤を敷き、最低部にはコンクリートなどの不浸透資材による底を作る。
・ 十分な水抜きをし、その水だけの汚染処理;濃縮してドラム缶管理などをする。管理場所は前述の丘の中に地下室として作る。数十年以上管理して立ち入り可能になったら原発事故記念公園に整備する。
山積み処理法の利点
・ 他地域に汚染を拡散しない。
・ 他の方法よりもはるかに経済的。
・ 無制限に大量のがれきや環境汚染物を回収できる。
・ このため、除染活動を希望する人や団体は、除染で集めた汚染物の処理を心配せずに除染活動ができる。
他の除染戦略の問題点
中間処理施設:
・ 最終処分場の規模と形態を決めることが除染戦略を決める最初にすべきこと。これを決めずに中間処理施設や焼却、その他の方針を言うのは偽りと誤り。
・ 「中間」施設がごまかしの言葉であることはほとんどの国民と関係者は考えている。偽りや誤りを前提にして正しい方針はありえない
・ 偽りと批判させない方針の出し方や、社会のあり方は不健全で、被曝被害と関係費用を拡大するとともに、社会の健全性を損なう。
焼却:
・ 回収しきれない煙による大気汚染と、回収した煙と残り灰のkgあたり放射能が高くなってかえって厄介になることは前述した。
埋め立て・建設資材に使用:
・ 放射能の拡散になる。拡散は除染と逆の行為。
・ すべきではない。国際合意にも、放射能被曝対策の常識にも反している。
・ 全体から見れば建設資材に使っても全体量から見ればわずかで、汚染物質はほとんど減らない。
・ 国民全体の放射線被曝と被害を増やす。社会がまともに理解、考えることと考える能力を妨げる。企業と官僚の利権につながる。利権は、社会の健全性を阻害し国民財産を消耗する。
除染の目的
・ 除染の目的は環境放射能を減らして、人の放射線被曝を減らすこと。
・ 除染活動の対象は、汚染はされているが生活可能な環境の、ホットスポットや子どもが集まるところなどを、被曝をさらに少なくさせるために放射能を減らす目的で行うべき。
・ 放射能レベルが高い地域を除染して、かろうじて住める区域を作ることを目的として、そこで生活を再開すると、かえって被曝を増やす。被曝を増やす除染はすべきでない。
・ 汚染レベルが高いまま、「生活を開始して、それから除染」は法的にも同義的にも違反している。被曝を増やす政府方針と、それを批判しない社会は不道徳で不健全。
最終処分場をどこにどう確保するか
・ 福島原発付近の高汚染地域に国と東電の責任で土地を確保する
・ その人と家族のために、被曝させてはいけない。人が住んでよいところではない。
・ 「住民の気持ちを考えると強制もできない」という人がいる。避難しない責任を住民に転嫁する考え方である。
・ 移住する住民の利益にならない場合も、これまで国や行政、電力会社は、ダムや鉄道、公共施設、工業団地建設のために、土地を買収して先祖伝来の土地で生きることを止めさせてきた。多くの場合、多額の土地代金と移転保障をすることによって全て実行した。同じように、十分な経済保障をして、処分場の土地を確保すべきだ。ダムや高速道路建設のための土地収用と同じレベルの所掌と取り組み、努力をしていない。本来はダム建設の土地収用費用に加えて、賠償費用を加えた額にすべきものだ。
・ 十分な補償をすれば困難ではない。何よりも、住民にとってそこに住むのは有害。「立ち退け」というのではなくではなく、「汚染して住めない土地にしてしまいすみません。申し訳ありませんが健康のために移住してください」と事故を起こした東電と政府・行政が謝罪し、お願いして、原発やダムを造ったときと同じような補償をすればできることだ。おそらくずっと簡単なはずだ。
・十分な金も払わず、謝罪もせず、出て行けとだけ言って補償もせずに、「残りたい」という住民に責任転嫁すべきではない。
結論
・ 人が住めるが、更に被曝を少なくするための除染をすべき。かろうじてすめる環境を目指す除染は被曝を増やすからすべきではない。
・ 放射能汚染瓦礫、除染で集めた汚染物は、焼却や、再利用という名の拡散をしてはいけない
・ 環境中の低レベル放射能汚染物は大規模最終処分場1箇所に全て集め丘に築いて管理すべき
・ これ以外に合理的な処分法はおそらくない。
2012年3月4日日曜日
(原子力ムラでまん延「東大話法」~思考奪う偽りの言葉。高慢・無責任な傍観者①)2012年3月4日
「東大話法」の欺瞞性について、安冨歩東大教授が鮮やかに解説されています。
『原子力ムラでまん延 「東大話法」 思考奪う 偽りの言葉 高慢 無責任な傍観者』(安冨歩・東大教授に聞く 東京新聞 2月25日)より転載します。引用元:「一輪の花」リンク
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着想のきっかけは福島原発事故の直後、NHKに出ずっぱりだった関村直人(原子力工学)の話しぶりだったという。
関村教授といえば、不安でテレビにかじりつく視聴者に向かって、実際に起こっていそうなことよりも、ずっと楽観的な「安全」を強調し続けた専門家。
1号機が爆発したのではないか、という一報にも「爆破弁を作動させた可能性がある。」などと言い切り、あとにひどい学者不信を招いた。
「過酷事故が目の前で起こっていても、官僚や学者は原発を安全と印象づける『欺瞞言語』を手放さなかった。東大で見聞きする独特の話しぶりにそっくりだと思った。」
ちなみに「東大話法」とは、東大OBが最も巧みに操るだけで、出身大学とは関係なく散見されるとか。
爆発事故を「爆発的事象」と繰り返した東北大出身の枝野幸男官房長官の会見も、典型的な東大話法という。
「正しくない言葉で、まずだましているのは自分自身。
目の前で爆発が起こっている現実を直視できなくなり、正気を疑うようなことも平気でできるようになる。」
二十代のとき、2年半の銀行勤務の経験もある経済学博士だが、安冨歩教授の研究テーマは、「なぜ人間社会は暴走するのか」。
バブルに突き進んだ銀行の暴走と、戦争に向かってひた走った昭和初期の日本社会の相似に気づき、既存の学問分野を超えて探求してきた。
安冨歩(やすとみ あゆむ)教授は、「最も恐ろしいのことは、危機的な事態が起こった際、正しくない言葉を使うこと。それは一人一人から判断力を奪う」と強調する。
●危険なものを危険といわず
戦前、戦時中に「日本は神の国だ」などと言い続けたことが客観的な現状認識を妨げ、いたずらに犠牲者を重ねた。
そんな「言葉の空転」が原子力ムラでもまん延していると指摘する。
「『危険』なものを『危険』と言わない東大話法が偽りの安全神話を支え、事故を招いた」
先月出版した「原発危機と『東大話法』」(明石書店)では、上から目線の話しぶりに潜む東大話法のウソを暴いた。
「暫定的」と前置きしつつ、二十も列挙した法則の主な項目を見ると・・・。
規則1:自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する
「原子力関係者がよく使う言い回しに、『わが国は・・・しなければなりません』がある。
『私』ではなく、往々にして国や役所などを主語にするのが『立場』の人です。」
日本人のほとんどは、立場に合わせて考え、「立場上そういうしかなかった」といった言い訳もまかり通りがちだ。
「責任から逃げている『立場』がいくつも寄り添い、生態系のように蠢いているのが日本社会。しかし、『立場の生態系』がどこにいくのかは、誰一人知らない。」
●高慢 無責任な傍観者 周囲もあぜん 「記憶飛んだ」
規則8:自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル張りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
原子力ムラには自分を「傍観者」とみなしたがる習性も根付く。
「客観的であることと傍観することをはき違え、なんら恥じるところがない」
傍観者ぶりが際立っているのが、原子力安全委員会の斑目春樹委員長。
無責任な発言を繰り返し、「デタラメ」と揶揄された東大OBだ。
つい最近も、事故直後の対応を聞かれた国会の原発事故調で「一週間寝ていないので記憶が飛んでいる。(官邸に)どんな助言をしたか覚えていない」と、当事者とは思えない言い訳をして、周囲をあぜんとさせた。
「原発に反対し続けた京大原子炉実験所の小出裕章さんが、講演のたび『原子力にかかわってきた者として謝罪したい』と繰り返しているのと比べると驚くばかりの傍観者ぶりだ。」
規則3:都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけを返事する。
規則5:どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも、自信満々で話す。
九州電力の社員動員が発覚した2005年の「ヤラセ討論会」に参加した灯台大学院の大橋弘忠教授(システム量子工学)も、典型的な東大話法の使い手だという。
討論会の議事録などによると、参加者の一人だった小出助教授は「人は間違うし、想定外の事態も起こり得るので、安全余裕をなるべく多くとるのが、原子力のようなものを扱うときの鉄則だ」と主張していた。
これに対し、大橋教授は「安全余裕を完全に間違えて理解している方の考え方」と冷笑。
水蒸気爆発の心配をする市民団体の代表にも、「私は水蒸気爆発の専門家」と胸を張り、見下すような議論に終始した。
2012年3月3日土曜日
2012年3月2日金曜日
【放射能汚染・こどもたちの真のガン発生割合】
「このままでは福島の子供たちは、原子力業界労働者の10倍の被ばくをさせられてしまう」
–( 15カ国40万人の原子力産業労働者への調査結果から) -
2007年には職業がら低線量放射線被ばくをせざるを得ない人々を対象にした、これまでで最大規模の研究が出版されました。
この研究は15カ国の40万人に上る原子力業界の労働者を対象に行われました。研究では放射線被ばくとがん死亡率との間に、明らかな因果関係を発見したのです。
調査対象となった原子力業界労働者の平均雇用期間は10.5年であり、この間の平均被ばく線量は19.4ミリシーベルトで、これを一年あたりに割ると1.85ミリシーベルトになります。
これを20ミリシーベルトの被ばくは問題ないとされてしまった福島の子供たちは、これら大人の原子力業界労働者の10倍の被ばくをすることになります。
(日本では2012年4月からやっと、子供たちに対しては新たな基準が用いられる予定ですが、事故発生から丸一年以上、子供たちは20ミリシーベルト基準を適用されてしまっています。)
さらに正確な一年間の被ばく線量を計算するため、このデータは国別の平均雇用年数とその間の累計被ばく線量がわかるようになっています。
これらのデータから計算すると、すべての集団の年間の被ばく線量の平均値は1.95ミリシーベルトとなり、年間を通し2ミリシーベルトに達しない値であることがわかります。
また、同一の性質を持つ集団ごとに年間平均被ばく線量を計算すると、少ないものでは0.45~0.5ミリシーベルトになります。
これらの結果から、原子力産業に従事する労働者の年間被ばく線量は最大でも、福島の子供たちが浴びても構わない、とされる放射線量の10分の1にとどまっていることがわかります。
そしてこの平均10.5年間の低線量の被ばくが、ガン発生リスクと相関関係を持っていたのです。
正確を期することにしましょう。
平均すれば原子力産業労働者の就労期間平均は10.5年になっていますが、90%の労働者が全就労期間を通じて50ミリシーベルト未満の被ばくをしていました。
そこで50ミリシーベルトを10.5年で割ると、年間5ミリシーベルトの値が出てきます。
それでも福島で許容される被ばく線量の4分の1です。
さらに15か国の各国の原子力産業労働者の被ばくの影響について正確を期すために、研究者たちは以下のやり方も行いました。
すなわち全体から1か国ずつ各国のデータを除外して再計算し、前述した数値を下回る平均値が出てくるかどうかを確認したのです。
この副次的分析による発がん可能性の値は、科学アカデミーの設定をすべて上回りましたが、 互換性があることもわかりました。
BEIR VIIのリスクモデルについてはすでにお話した通りです。
したがってどの国のデータを取り上げても、特に偏った結果が出ているものはありませんでした。
この研究の執筆者たちは、労働者の間では喫煙の習慣が一般的だったため、喫煙もまた発がん性を高める一つの要因となる可能性についても検討しました。
しかしながら喫煙の習慣が放射線被ばくによる発がん性の値を高めてしまう、相互関連性は非常に低いものであることが証明されています。ですからここで行われた調査結果に、喫煙習慣とガン発生との間の相関関係の可能性は当てはまらないと考えられます。
それでは復習しましょう。
15か国で51人の科学者が参加して実施された調査研究は、原子力産業労働者に対してこれまで行われた中で最大のものです。
この調査は原子力産業労働者の発がん率が高いことを証明しました。
原子力産業労働者全体の年間被ばく線量の平均は2ミリシーベルトですが、多くの労働者は年間5ミリシーベルト以下の被ばくをしています。
そして日本が設定した許容被ばく線量は20ミリシーベルトであり、この線量は原子力産業労働者平均被ばく線量の10倍、そして大半の原子力産業労働者が一年間に被爆する量の4倍以上です。
〈つづく〉
http://fairewinds.com/content/cancer-risk-young-children-near-fukushima-daiichi-underestimated
2012年3月1日木曜日
http://peacephilosophy.blogspot.com/2012/03/gayle-greene-nuclear-power-industry.html
ゲイル・グリーン「ゆがんだ科学:チェルノブイリとフクシマの後の原子力産業」 (Gayle Greene: The Nuclear Power Industry After Chernobyl and Fukushima )
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