2013年6月21日金曜日

グリーンピース「偽りの安心感」~日本政府モニタリングポスト数値に疑問. http://vogelgarten.blogspot.jp/2012/10/blog-post_23.html 福島地方に設けられたモニタリングポストが、計画的に住民に対して放射能の危険を過小化して見せていることを、グリーンピースの国際放射線専門家チームが最新の放射線測定によって確証した。また日本政府の進める除染作業は相変わらず欠陥だらけのうえ、誤った方法で行われており、満足できるものではない。 「原発事故から一年半が経過していると言うのに、未だに数多くの子供の遊び場が除染されていないとは驚いた」とグリーンピースの核物理学者及び原子力専門家であるハインツ・スミタルは言う。 「日本政府は避難区域の除染にばかり一生懸命だ。なるべく損害賠償責任を減らせる見込みの方が、子供達の健康よりもどうやら重要らしい。」 グリーンピースの放射線専門家達は先週、汚染の激しい飯舘村も含む福島市周辺地域を再調査した。その結果、四十の政府モニタリングポストのうち75%が、ポスト周辺で計測された数値に比べて明確に低い線量を表示していることを確認した。モニタリングポスト25メートル周囲の線量は、ポスト自身の数値に比べて最高で6倍も高かった。 「モニタリングポストは、既に行政によって除染の行われた場所に設置されています。しかし数歩離れただけで線量が非常に上がることを私達の測定は示しています。 」とハインツ・スミタルは語る。「こうしたモニタリングポストが人々に誤った安心感を与えていることを私達は危惧しています。」 平常を装うための線量が売り込まれている・・・しかし危険は実在する 測定チームはまた、放射能ホットスポット(放射能汚染された場所)も多数発見した。例えば丈の低い果樹の潅木や子供の遊び場だ。飯館村では、住宅街で最高毎時5マイクロシーベルト の線量を測定した。比較すると、事故前の線量は毎時0.04マイクロシーベルトだった。100倍の数値と言うことだ。また2012年9月に再開が許可されたある工場では、最高毎時13マイクロシーベルトのホットスポットが確認された。またその近くでは毎時9マイクロシーベルトが計測された。 放射線研究所内ならば、このような線量に対しては即刻対応措置が取られる。こんな線量の汚染場所には18歳以上の人間にしか立ち入りしか許可されない。子供や妊婦にとっては健康被害の危険が高い。 しかし飯舘村では、子供達は除染の行われていない遊び場で遊んでいるのだ。 一般市民の健康を守るための財源が必要 「福島市に比べて飯舘村では除染作業員の姿をたくさん見かけました。しかしこの地方は傾斜や森林が多い地勢のため、除染努力は無駄骨になりかねません。除染するのが困難な上に、新たな汚染の可能性が高いからです。」と語るのはグリーンピース・ジャパンの原子力専門家鈴木かずえだ。 グリーンピースは日本政府に対して、国民の健康を守るための資金源を即刻増やすことを要求する。また除染作業は、避難の行われた汚染の激しい地域ではないく、福島市のような人口密度の高い地域に集中させるべきである。福島市の除染作業が十分でないことは確証された。

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