2013年6月30日日曜日
ドイツテレビのドキュメンタリーフィルム
「福島原発事故は現在も毎日が緊急状態である」
Fukushima nach der Katastrophe – Alltag im Ausnahmezustand
http://youtu.be/r109U5-uRvI
http://doku.cc/fukushima-katastrophe-alltag-im-ausnahmezustand.html
ワタナベ・フミマサ議員は「ここは死の街である。すべてが破壊され、多くの食物が汚染され、牛が汚染され、全てが放射線により汚染されホラー映画のようであり、緊急状態である」と話した。
さらに「私は強制避難地域に行くときは、セルロース製の洗えるスーツを着用し、防護メガネ・手袋・ゴム長靴とマスクをつけ,袖とズボンのスソはテープで止めて行きます」と話してくれた。
福島原発事故で数千人の難民は、今も避難所に住んでいる。今後数ヶ月の間に、放射線により汚染された被災者の家は除染される予定である。
それが役立つかどうか、誰も分からない状態である。
福島の破壊された原子炉は、東電が補修作業を保証をしているが、まだ時限爆弾のような状態である。
「私達はこれからどのように生きていけば良いか分からない。広島も原爆で多くの人が病気になり癌で死亡した。福島も同じ状態になります。私達は一緒に支えあい、強く生きていくしか方法はないのです」
「政府による被災者に対しての支援は少なく、政府は今すぐ原発を止めなければならないのです」
とある女性は話した。
1945年に広島で被爆者を救助して被曝した経験を持つ、福島に住む老人は、福島の学校で、広島での原爆降下された当時の悲惨な状態を子供たちに話して伝えている。
ある生徒が
「僕達はこれから,どのように生きていけば良いのですか?何を学ぶ事ができるのですか?教えてください」
と質問したが、その老人は何も返答できなかった。
老人は心が苦しくて、生徒に返答できなかったのである。
「原発事故後、日本国民は政治を諦めている状態である」とワタナベ・フミマサ議員は話した。
子供達に汚染された食品で給食を与えている,又,汚染されたわらを牛にも与えている,考えられない状態である。
農民は被害者である.農品が汚染されていなくても,売れない状態である。
また、福島原発から100km離れた農家でも、売り上げが3分の2に減少したので、収入が激減している。
牛肉や食品も汚染されているのに、日本の当局はいつも住民に情報を流すのが遅れている状態である.
横浜市では,食品の放射線検査を無視していたが、現在では検査するようになった。
「汚染された牛肉が市売されていることを横浜の住民が知ったら、どんなに怒るでしょう」
「このような有様では、日本もチェルノブイリのようになる。政府に訴えていかなければならない」
と議員は話した。
南相馬の住民を支援して,助けている救援センターの三浦万尚さんが南相馬の住民の庭の土壌の放射線測定をしたら,毎時20から40マイクロSVの高い放射線量を検出した。三浦さんは「このような場所から,住民は避難しなければならないと」われわれテレビクルーに話した。
プルトニウムや他の核種が検出され,原爆が落とされたような地域で,人々は生きている。
このような汚染地域で生きている子供達は,まるでモルモットである。
三浦氏は「今までに17人が自殺しました。被災者の精神ケアが必要です」とドイツテレビの記者に話した。
三浦万尚さんは、南相馬の住民の住宅の屋根の除染を行ない住民を助けている。
彼はその除染で、原発労働者の年間被曝量を1日で被曝している状態である。
福島は、今日明日に何が起きるか分からない状態であるとわれわれドイツテレビのクルーは思った。
避難地域で放射線測定をしたら24マイクロSV/hの放射線量を検出した.
東電の本社を訪ねて,ドイツテレビの記者がインタビューをした。
東電は「私達は,福島第1原発をコントロールしているので,心配は無い状態です」と返答した。
本当にそうなのかと思った。
東京都の石原慎太郎都知事(当時)は国民の前で汚染水を飲み、枝野官房長官(当時)は福島のトマトを食べ「何も心配いりません」と国民に説明しているのである。
電力会社(中部電力?)は
「浜岡原発は世界一安全な原発なのであるから再稼動しても心配はありません」
と、ドイツテレビのクルーにコメントした。
日本政府は,破壊された福島原発の解決方法がないのに、住民を自宅に帰そうとしている.
福島原発事故があったにもかかわらず、日本政府は、原発ロビー団体、原発企業、政治家、マスコミと一緒になり、海外に原発を売り、原発推進を進めている.
日本政府は、3月11日に放射線降下量の情報を得ていたのに、無視をして国民には一切知らせなかった。
われわれドイツ人には理解できないことである。
福島では、子供たちの尿検査で、2人に1人はセシウムが発見されている状態である。
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